目次

  1. マネジメントを過度に恐れない
  2. 認識がずれないルールを
  3. ルールの整備が経営者の役目に
  4. 信仰に関わるルールも明文化を
  5. ルール違反者への対応
  6. 日本語サポートの注意点は

 外国人は、言語をはじめ育った環境や文化が日本人とは違うため、日本で当たり前とされていることが通用しないとは言えるでしょう。しかし、言葉を除けばバックグラウンドが異なるのは日本人同士でも言えることです。

 都会の出身者も地方の出身者もいて、体育会系もいれば芸術面に秀でた人もいます。程度の差こそあれ、異なるバックグラウンドを持った人たちの集まりが会社組織なのです。

 この認識を持てば、外国人人材のマネジメントを過度に恐れなくなるのではないでしょうか。相手が日本人でも外国人でもマネジメントのやり方は大して変わらないと言えるでしょう。

 マネジメントにおいて大切なものはルールです。特に外国人のマネジメントにおいては、ルール運用に関していくつかポイントがありますので、ご紹介します。

 ルールを作るときは、誰の目から見ても認識がずれないものにしてください。仮に「お客さまに対して誠実な対応をしなければならない」というルールがあったとしましょう。しかし、このルールが示す「誠実」とはどういう意味かはっきりしないため、このままでは意味を成しません。

 しかし、実際にはこうした価値観をルールにしてしまう経営者が多くいます。「思いやりを持って行動する」や「積極的に仕事に取り組む」など、日本人から見ても判然としない言葉を、外国人が理解するのは到底無理な話です。

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