「税込み価格」義務化スタート、お店のメニュー表記変更

「消費税込み」の価格表示が1日から、すべての小売店や飲食店で義務化された。これまでは本体価格だけでもよかったが、今後はチラシも含めて、税込み価格での総額表示が必須になった。
ラーメン店チェーン「一風堂」は1日、店内のメニューの価格表記を、「本体価格+税」から「税込み価格」に切り替えた。あわせて、主なラーメンを値下げしたり、替え玉やサイドメニューを値上げしたりする価格改定も実施。総額表示の義務化にあわせて、昨今の原材料コストの上昇分などを価格に転嫁する外食チェーンは多く、「モスバーガー」も1日から商品の6割を10~50円値上げした。
総額表示の義務化は、消費者には最終的な支払額が分かりやすくなる利点がある一方、店側には「価格を変えていないのに、値上げしたように見える」との心配する声もある。そのため、税抜き価格と税込み価格の両方を表記して、義務化に対応する店も多い。(中島嘉克)=朝日新聞デジタル掲載2021.04.01
店内メニューの価格表記を切り替えたラーメン店チェーン「一風堂」=2021年4月1日午前11時28分、東京都台東区、北村玲奈撮影
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