ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は15日、ソフトバンクが開催したオンラインイベントに登壇し、日本経済の復活の鍵はロボットにあるとの考えを強調した。従来の決まった動きをプログラミングされたロボットを従来型の携帯「ガラケー」になぞらえて「ガラボ」、AI(人工知能)で学習し臨機応変に動くロボットを「スマートロボット(スマボ)」と自らの造語で呼び分け、日本の労働人口の減少を「スマボ」で補っていく戦略を示した。

 孫氏は、飲食店で衝突を回避しながら人の代わりに配膳するロボットや、出荷頻度を考えてモノの配置を考える倉庫のロボットシステムなどをスマボの例として紹介。労働人口の減少で日本の競争力や生産力がさらに落ちることを危惧しているとし、ソフトバンクグループが抱える18社の関連企業を通して「スマボ」を普及させていく方針を表明した。

 ロボットは24時間休まず働けるため、労働時間や生産性を加味すると人間の「10倍の競争力を持つ」とし、「最終的には人間の動作の機敏性、正確性をも超えていくと思う。もし1億台日本に導入されれば、労働人口に直して10億人に相当する国に生まれ変わる」と述べた。(杉山歩)=朝日新聞デジタル掲載2021.09.15

朝日新聞デジタルで読む(会員登録が必要です)