目次

  1. ネット炎上した際の対応策
  2. ソーシャルリスクの危機管理体制
  3. インシデントを洗い出す
  4. 部門ごとの役割分担を策定
  5. 定期的に「訓練」の実施を
  6. SNS利用のガイドライン策定
  7. 中小企業のメリットを生かし浸透を

 前回はネット炎上を察知する「モニタリング」の方法を紹介しました。ネット炎上は、早期の発見・対応が重要であると伝えてきましたが、今回は有事の際に早期対応をスムーズに進めるための事前準備について、詳しく解説します。

 ネット炎上が発生したときの対応例は、以下のようなものが挙げられます。

  • 危機対応チームの編成・招集
  • 炎上の種の事実確認
  • 企業活動への影響の大きさを評価
  • 対応方針の決定
  • ネット上の論調分析
  • 情報開示方法の決定
  • 情報開示内容の作成
  • 社内の見解統一

 有事の際は、上記のような対応を短時間で行わなければなりません。しかし、事前の準備なしに、迅速な判断や行動が冷静にできるでしょうか。答えは、否です。だからこそ、事前準備が重要なのです。

 事前準備は多岐にわたりますが、本稿ではできるだけ簡潔に、ポイントを絞って説明します。

 皆様の会社は、業務上の危機管理マニュアルを策定しているでしょうか。一般的には、災害や事故、テロなどに備えたもの、情報漏洩やウイルス感染などの情報セキュリティー、組織の内部統制など、事業の継続に関わる項目が挙げられると思います。

 ソーシャルリスクの脅威も、それらと同列に定義しておく必要があります。では、中小企業の経営者や後継ぎの皆様は、何から取りかかればいいのでしょうか。

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