メロンがおいしい季節がやってきた。生産量日本一を誇る茨城のメロンだが、生産者の数は減り続けている。そんななか、家族経営の若手農家が、甘さの限界に挑んでいる。

 生産量から推計した市町村別の産出額で毎年日本一の鉾田市。同市舟木の藤井雅俊さん(39)に9日、間もなく旬を迎えるタカミ(貴味)メロンのハウスの前で話を聞いた。

 4人の家族経営では、労力的にはぎりぎりの4棟のハウスで、メロンを育てている。他にも小松菜やホウレンソウ、サツマイモも作っている。

 いまは収穫を控えた最終調整の時期だ。1日に何度もハウスに足を運び、花の様子や実に近い葉っぱの枯れ具合を見る。より枯れていれば成熟が進んでいると判断できる。メロンに含まれる糖分の量を百分率で表す糖度は、収穫した後は上がらないといい、収穫前に限界まで糖度を上げることにこだわる。

 足で踏んで株を傷めないようハウスには立ち入らず、外から1個ずつ見ていく。「私にとっては、子どもみたいなものですね」

■「メロン作り、途切れさせたくない」(古源盛一)=朝日新聞デジタル掲載2022.06.12

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