米菓メーカー三幸製菓(本社・新潟市)は、従業員6人が死亡した2月の火災を受けて停止していた荒川工場(新潟県村上市)の操業を9月5日に再開させる方針を固めた。これにより火災前と同じ全3工場での生産体制が整うことになる。荒川工場では主力商品の「雪の宿」を製造しており、出荷の再開は10月上旬を見込んでいる。

 こうしたスケジュールを同社が遺族に示した。

 同社は、荒川工場で火災が起きた翌日から3工場とも操業を止め、安全対策を進めてきた。対策が済んだ2工場で先行して製造を再開し、「チーズアーモンド」や「ぱりんこ」など33点は7月下旬から全国で販売しているが、荒川工場でのみ製造する雪の宿は見通しが立っていなかった。(友永翔大)=朝日新聞デジタル掲載2022.09.01