東京23区と多摩地域の一部のタクシー運賃が14日、値上げされた。初乗り運賃の上限はこれまでの420円から、500円になった。燃料費の高騰やコロナ禍に伴う乗客の減少などに対応したもので、国土交通省関東運輸局によると、2014年、19年の消費税増税時以外での値上げは07年以来約15年ぶりという。

 対象は23区と武蔵野市、三鷹市のタクシー事業者。初乗り運賃のほか、走行距離に応じた加算運賃も、233メートル80円から255メートル100円に改められた。

 タクシー運賃は事業者側の求めを受けた国が審査し、その上限などを定めている。関東運輸局によると、今回値上げした地域では昨年12月から3カ月間の要請期間中、計245の事業者から値上げの要請があり、審査してきたという。

 同局の担当者によると、コロナ禍の影響などに加え、近年はキャッシュレス決済の普及で、システムを導入する会社が増えた。ただ導入や利用にはコストがかかるため、事業者には新たな負担となっているという。同局は「現行の運賃では継続的かつ適切な経営を維持するのは困難な状況。公共交通としてのタクシーを維持するには改定が必要だ」と結論づけたという。(滝沢貴大)=朝日新聞デジタル掲載2022.11.15