故・竹下登元首相の生家で、江戸時代から続く酒蔵・竹下本店(島根県雲南市掛合町)が酒造事業を、県内外で山林事業や飲食事業を展開する田部グループに譲渡したことが分かった。竹下本店によると、後継者がいなかったことが譲渡の理由だという。

 竹下本店は、庄屋だった竹下家が、江戸時代末期の1866年に酒造業を始めた。「出雲大衆」「出雲誉」の銘柄で知られる。1976年からは、登氏の弟・三郎氏(74)が社長を務めてきた。

 田部グループによると、傘下の株式会社田部(島根県雲南市吉田町)が子会社・田部竹下酒造を6月に設立。譲渡手続きを11月1日までに完了させた。同じ敷地内で酒造を続け、今後新しい蔵も建設する予定だという。「大衆」「誉」は販売を終了し、新しい銘柄を作る。

 酒蔵に隣接し、雲南市が管理する竹下登記念館と、かけや酒蔵資料館は今後も営業を続ける。(榊原織和)=朝日新聞デジタル掲載2022.11.24