店の魅力を伝えるニュースレター

 直方市で創業70年の「古森酒店」を営んでいる古森桂子さんが「消費増税に伴い来店客数が減少したので、あらためて店の魅力を見直したい」と相談に訪れました。

 話を聞くと、これまで長年蓄積されてきた顧客名簿が十分に活用されていないことがわかりました。ネット販売で不特定多数の見込み客を相手にするのではなく、これまで長年のつきあいのある顧客との関係性をより強固にした方が良いのではないかと考えました。

 古森さんは、以前よりSNSを通じてこまめに情報発信していました。そこで「ぜひ、ニュースレターを作って、お得意様とのコミュニケーションツールにしませんか?」と提案しました。ニュースレターとしたのは、チラシではなく古森酒店のできごとやイベントなどを伝える「お客さまへのお便り」と考えたからです。さっそく直鞍ビジネス支援センターが文章やデザインを支援しました。

古森酒店

 「見て、見て~!」と古森さんが笑顔で刷り立てのニュースレターを持って訪れました。 提案してから、わずか数週間でニュースレターができあがりました。初回号の内容は、お正月の屠蘇にぴったりの子年デザイン寒北斗の販売情報をはじめ、ご主人が作った手作りの商品棚や、酒の肴のレシピなど。ほとんどはSNSに掲載した情報を再編集したものです。

 ニュースレターに記載した季節商品(干支ラベルの日本酒)の売り上げが本数ベースで昨年比5倍以上に。生き生きとご商売されている様子を伝えたことでこれまでの客があらためてお店に足を運ぶきっかけとすることができました。

客同士をつなぐオンライン飲み会を開催

 古森さんは継続的に相談に訪れており、新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められるなか、「オンライン飲み会」を提案したところ、さっそく5月29日に第1回を開催しました。

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