「抗日戦争勝利80年」、日本企業が注意したい中国の記念日 8月15日も

中国政府は2025年を「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年」の記念の年としています。中国国内では、夏から秋にかけて、関連の映画やドラマの放映、軍事パレードなど、過去の日中間の歴史に関わる様々な行事やイベントが実施されるとして、日本の外務省は中国にある日本企業や駐在員、旅行者に注意を呼び掛けています。とくに注意したい中国の記念日の一覧も紹介します。
中国政府は2025年を「中国人民抗日戦争及び世界反ファシズム戦争勝利80周年」の記念の年としています。中国国内では、夏から秋にかけて、関連の映画やドラマの放映、軍事パレードなど、過去の日中間の歴史に関わる様々な行事やイベントが実施されるとして、日本の外務省は中国にある日本企業や駐在員、旅行者に注意を呼び掛けています。とくに注意したい中国の記念日の一覧も紹介します。
在中国日本国大使館の公式サイトによると、中国は、第2次世界大戦で日本が降伏文書に署名した翌日にあたる9月3日を「抗日戦争勝利記念日」と定めています。
とくに2025年は「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利から80年」と位置づけて、今夏7月から9月にかけて、抗日関係の映画及びドラマの放映、軍事パレード等、過去の日中間の歴史にかかわる各種行事やイベントを実施予定です。
こうした一連の行事で、中国の国民の反日感情が高まる可能性があります。
外務省の海外安全ホームページによると、中国国内で反日感情が高まる可能性のある主な記念日は以下の通りです。
これらの記念日に、日本人や日本企業がいたずらに中国内で目立つ行動や活動をすると、予期せぬトラブルに巻き込まれてしまう危険性もあります。この時期の中国政府関係者への訪問、開業式、新商品発表会などに出席する場合も十分に注意を払ってください。
また、時期はずれますが、毎年3月15日の中国の「消費者権利デー」も、企業の製品の品質やサービスの問題点を指摘するキャンペーンを展開するため、日本企業は注意を払っておきましょう。
こうした日やその前後に外出する際には不審者の接近等、周囲の状況に留意し、安全確保に努めてください。特に子ども連れの場合には、複数人で行動するなど、十分な対策を講じることが重要です。
外務省は、ほかにも次のような行動に注意するよう呼び掛けています。
万一の事態に備え、以下の情報源を活用し、最寄りの大使館または総領事館の連絡先を把握しておくことが重要です。
外務省は中国の在留邦人向け安全の手引きを公開しています。
中国国内には以下の日本国大使館および総領事館があります。在中国日本国大使館の管轄地域は以下の通りです。
北京市、天津市、陝西省、山西省、甘粛省、河南省、河北省、湖北省、湖南省、青海省、新疆ウイグル自治区、寧夏回族自治区、チベット自治区、内蒙古自治区。
大使館の住所は北京市朝陽区亮馬橋東街1号で、電話:(市外局番010)-8531-9800(代表)、(邦人援護)-6532-5964 国外からは(国番号86)-10-8531-9800(代表)、(邦人援護)-6532-5964です。
そのほか、在広州日本国総領事館、在上海日本国総領事館、在重慶日本国総領事館、在瀋陽日本国総領事館、在瀋陽日本国総領事館大連領事事務所、在青島日本国総領事館、在香港日本国総領事館が各地にあり、それぞれの管轄地域と詳細な連絡先は、外務省の海外安全ホームページまたは各公館の公式サイトで確認できます。
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