目次

  1. 家業のピンチに立ち上がる姉妹 でも、後継ぎではない
  2. ライバルなしの伝統技術を持つ小倉織物
  3. 希少価値の高い職人技「シルクジャカード織り」
  4. 決して遅くはない 私たちが今やらないと
  5. 生活必需品から「芸術」へ 姉妹が伝統産業のカタさを打ち壊す
  6. 課題は山積み そこでクラウドファンディングに挑戦
  7. 集まったのは資金だけではなく 新たな縁も
  8. 実は後継ぎになりたい でも、まだなれない
小倉理枝さん(左)と妹の有紀さん

 小倉織物の長女として生まれた、小倉理枝(おぐらりえ)さん。幼いころから、3代目である祖父が早朝に出社して、会社を丁寧に掃除し、神棚に手を合わせ、昼夜関係なく走り回る姿を「かっこいいな」と思っていました。

 しかしながら、幼いころから「継ぐ」という感覚はまったくなく、大人になっても家業に興味はありません。

 そんな理枝さんの気持ちが大きく動き始めたのは、コロナ禍真っ最中の2021年の初めのこと。

 現社長である父、4代目小倉久英(ひさひで)さんからの「SNSをやってみたいんだけど、やり方を教えてくれないか?」との一言でした。

 家業について何も知らなかった理枝さんは、初めて父にじっくりと話を聞いてみることにしたそうです。

 すると、予想以上に厳しい現実を知ることになりました。

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