目次

  1. 認知バイアスとは 事業失敗につながるリスク
  2. 認知バイアスの理解に役立つ記事一覧

 自分に自信がある人ほど、自分は合理的で正しい判断をしていると信じています。しかし、誰しもその判断に認知バイアスという歪みを持って物事をとらえているのです。認知バイアスとは、先入観や経験や直観に頼って非合理的な判断をしてしまうことを指します。

 事業失敗につながる主な認知バイアスと対処法として、たとえば以下のようなものがあります。

  • 確証バイアス…新規事業や商品導入の際に、好意的な意見ばかりに注目し、
  • 潜在的リスクを過小評価する危険がある(ユーザーから意図的に仮説に反する意見も集まりやすいよう設計しておく必要があります)
  • サンクコスト…失敗が濃厚なプロジェクトへの泥沼的な追加投資をしてしまう(売り上げ数字や年限など撤退ポイントを決めておきましょう)
  • 正常性バイアス…業績悪化の兆候や製品の不具合といった初期の危険信号を「一時的なもの」と軽視し、対応を怠ることで問題を深刻化させる(公平な評価ができる制度を作っておきましょう)
  • スコトーマ…既存サービスのデジタル化など新たな市場や顧客のニーズを見落すリスクがある(自分とは異なる文化や価値観を体験しましょう)
  • アンカリングバイアス…競合他社の最初の見積価格を前提に交渉を進め、不利な条件でも「こんなものだ」と納得してしまう(情報源を複数持っておきましょう)

 事業の成功確率を高めるためには、まず経営者や事業を担当する従業員がこれらの認知バイアスの存在とその潜在的な危険性を認識するところから始めましょう。

 他者のバイアスは認識できても、自身のバイアスには気づきにくいものです。バイアスを完全に排除することは困難ですが、その影響を低減するための組織的な仕組み、例えば多様な意見の尊重、客観的データに基づく意思決定プロセスの導入、定期的な決定プロセスの見直しなどを構築することが大切です。

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