X(旧Twitter)、2025年6月27日から広告のハッシュタグ禁止
杉本崇
(最終更新:)
#(ハッシュタグ)の役割と広告配信の停止。画像はXのエンジニアチームの公式アカウントから(https://x.com/XEng/status/1938424917474550015)
X(旧Twitter)は日本時間の2025年6月27日からハッシュタグを含む広告の配信を順次停止すると発表しました。24時までにすべて停止される可能性があるといい、広告主にはハッシュタグを含まない広告に置き換えるよう注意を呼び掛けています。このほか、また、ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいねなどのブランド機能についてもプロモーション(広告としての配信)としての使用はできなくなります。Xの広告でキャンペーンなどを展開してきた国内企業は運用時に注意が必要です。
ハッシュタグとは
ハッシュタグとは、「#」とともにキーワードや言葉をつけて投稿すると、同じキーワードや言葉のついた投稿をまとめて調べることができるものです。最初の「#」をつけた投稿とされているのが、「ハッシュタグ考案者」というクリス・メッシーナさんの現地時間の2007年8月23日の投稿です。
これまでは、国内企業でもハッシュタグキャンペーンと称して、SNS広告への意見などを投稿してもらうキャンペーンが広く展開されてきました。
禁止となったX広告のハッシュタグ、いつから?
イーロン・マスク氏やエンジニアチームの投稿によると、今回禁止となったのは、X広告につけるハッシュタグで、米国太平洋標準時(夏時間)で6月27日0時から、日本時間で6月27日16時からと説明しています。
ただし、Xからメールで届いた日本語の説明では、27日から順次ハッシュタグを含むX広告を停止し、深夜24時にはすべて停止される可能性があると説明しています。
広告主向けには、ハッシュタグを含まない広告に置き換えるように求めており、続けて次のように説明しています。
「広告マネージャで新しいキャンペーンを設定する際に、更新に関するメッセージが表示されます。Xのユーザーレコメンデーションシステムは、xAIのサービスを活用した新機能によって改善され、効果的なエンゲージメントにハッシュタグが不要になりました。この変更は、ユーザーと広告主の両方にとってエクスペリエンスとパフォーマンスを最適化することを目的としています」
このほか、Xは「ブランド絵文字・ブランドアニメーションやブランドいいねなどのブランド機能については、引き続き投稿上で表示されますが、プロモーション(広告としての配信)としての使用はできなくなります」とも説明しており、この点も注意が必要です。
ハッシュタグ禁止の背景
ハッシュタグ禁止の背景には、イーロン・マスク氏がハッシュタグに否定的であることが影響しています。イーロン・マスク氏はこれまでも「ハッシュタグはもう不要」などと否定的な投稿を続けており、6月26日には「明日からハッシュタグという美的悪夢が𝕏の広告から禁止される」と投稿していました。
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この記事を書いた人
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杉本崇
ツギノジダイ編集長
1980年、大阪府東大阪市生まれ。2004年朝日新聞社に記者として入社。医療や災害、科学技術・AI、環境分野、エネルギーを中心に取材。町工場の工場長を父に持ち、ライフワークとして数々の中小企業も取材を続けてきた。
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