15年前の2007年8月23日、Twitter(ツイッター)で初めて「ハッシュタグ」が使われました。

アメリカのツイッター社の本社内に掲げられている「ハッシュタグ」マークの看板=2019年、朝日新聞社

「ハッシュタグ」といえば、「#」とともにキーワードや言葉をつけて投稿すると、同じキーワードや言葉のついた投稿をまとめて調べることができるものです。

最初の「#」をつけた投稿とされているのが、「ハッシュタグ考案者」というクリス・メッシーナさんのこちらの投稿です。現地時間の2007年8月23日に投稿されました。

アメリカで3人の起業家が考えつき、2006年3月21日に最初のツイートが投稿されたTwitter。それからおよそ1年半後に「ハッシュタグ」が生まれたことになります。

その後、「ハッシュタグ」はTwitterにとどまらず、FacebookやInstagramなどでも同様の機能が使われています。

2年前の「ハッシュタグの日」には、Twitter Japanがこんな投稿をしています。

ツイッターの日本語版サービスが始まったのは13年前の2008年4月23日。

朝日新聞のデータベースを調べると、朝日新聞で初めてTwitterの「ハッシュタグ」という言葉が使われたのは2010年4月2日付夕刊(東京本社版)。インターネットの普及を背景に、社会やメディアの変化について報じた記事でした。 

ツイッターに投稿する時、「#」マークと特定のキーワードを書き添えることで、ほかの利用者が同じ話題を共有できる「ハッシュタグ」と呼ばれる仕組みもある。ハッシュタグを使ってツイッターを検索すれば、発生している事件や事故などについて、互いに見知らぬ国内外の様々な人たちの投稿も、同時進行で追い続けることができる。

2010年4月2日付朝日新聞夕刊(東京本社版)

 

今では、共通のハッシュタグをつけて意見表明したり、抗議をしたりする「Twitterデモ」も行われるようになりました。

2020年5月には、「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグがTwitter上で話題に。検察官の定年を引き上げ、政府の判断で検察幹部の定年延長も可能にするこの改正案は、実際に廃案となりました。

ハッシュタグは、単なる検索やキュレーション機能を超え、社会を動かすまでになっています。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年8月23日に公開した記事を転載しました)