目次

  1. 給与を全国水準に近づける
  2. 福祉施設が新たな生産者に
  3. パートナーシップから生まれた思わぬヒット
  4. 産官学でアシストスーツを実験
  5. 次世代が「やってみようかな」と思えるように

――2020年、社長に就任したきっかけをお聞かせください。

 兄から「そろそろ社長をやってみる?」とバトンを渡されました。それまでも二人三脚で事業を進めていたので、特に迷いもありませんでした。

――父も兄も健在のうちに承継されたのですね。

 おかげさまで皆元気です。父は相談役、兄は常務になりました。事業の決定権は私にありますが、相談しながら進めています。

――社内の組織づくりなどに取り組んだことはありますか。

 専務時代に従業員の待遇を変えました。以前から、「地方の企業だからそれなりの給与」というのはおかしいと感じていました。私たちの顧客は日本各地や海外にもいます。そこを相手にビジネスをしているのだからと、全国水準の給与体系に近づけました。併せて、希望する全員に正社員になってもらいました。

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