おすすめ議事録自動作成ツール5選 選ぶコツや活用のポイントも紹介
会議の際に往々にして必要になるのが議事録。特に取締役会などの重要な会議では議事録の作成が必須です。ちょっとした社内会議でも、議事録の作成には相当の時間と手間がかかります。そんな時、利用を検討したいのが議事録自動作成ツール。本記事は、おすすめ自動作成ツール5選についてお伝えします。
会議の際に往々にして必要になるのが議事録。特に取締役会などの重要な会議では議事録の作成が必須です。ちょっとした社内会議でも、議事録の作成には相当の時間と手間がかかります。そんな時、利用を検討したいのが議事録自動作成ツール。本記事は、おすすめ自動作成ツール5選についてお伝えします。
目次
議事録自動作成ツールとは、文字通り議事録を自動で作成してくれるツールです。
AIによる音声認識機能によって、発言者の発言をリアルタイムで文字に起こすだけでなく、ツールによっては自動で要約編集やタスク管理もしてくれます。
議事録自動作成ツールを導入することで、以下のメリットが得られます。
議事録自動作成ツールは、特に頻繁に会議を行う企業や、多言語で会議を行う企業などに大きなベネフィットをもたらします。
また、ZOOMなどのビデオ会議プラットフォームに対応した議事録自動作成ツールもあり、リモートワークでのビデオ会議などでも利用できます。
便利な議事録自動作成ツールですが、どのような基準で選べばいいのでしょうか。数ある議事録自動作成ツールを選ぶポイントをまとめます。
第一のポイントは音声認識の品質です。
一口に議事録自動作成ツールといったところで、音声認識の品質は同じではありません。
音声認識機能は議事録自動作成ツールの肝であり、これが不十分であると本来の仕事を全うできません。
ネットのレビューを参照したり、無料トライアルで検証するなど、事前リサーチを十分に行って下さい。
第二のポイントは利用コストです。議事録自動作成ツールは無料のものもあれば、一定の利用コストが必要なものもあります。
基本的に機能が豊富になるほど利用コストは増えるので、必要な機能と照らし合わせ、比較検討して下さい。
第三のポイントは利用枠です。
利用枠とは、議事録自動作成ツールを使うことができる人数や時間などを定めた枠のことです。一般的に、月に合計何時間までという風に設定されます。
特に有料の議事録自動作成ツールには、利用枠が設定されています。実際に予定されている会議の長さや参加人数などと照らし合わせ、比較検討して下さい。
多言語で会議を行う場合、議事録自動作成ツールが多言語対応しているかも重要なポイントになります。また、各言語間の翻訳機能の品質もチェックする必要があります。
音声認識の品質と同様、ネットのレビューを参照したり、無料体験で検証するなど、事前リサーチを十分に行って下さい。
多くの議事録自動作成ツールには、要約編集機能、タスク管理機能、カレンダー読み込み機能などの各種の付随機能が搭載されています。
こうした付随機能はなくてもいい場合もありますが、あると便利なことが多いので選ぶときの基準にしたい項目です。
また、自社の会議のスタイルによっては、そうした付随機能が必須のケースもあります。
たとえば、ツールの中にはWEB会議に対応していないものもあります。リモートワークが多く、WEB会議を多用するといった場合、それに対応した機能を持つ議事録自動作成ツールを選ぶ必要があるでしょう。
どういう目的に対してどのような付随機能があるといいか、あるいは必要なのか、その参考となるように、目的ごとに必要な機能を下記にまとめておきます。
目的例 | 付随機能 |
---|---|
文字起こしから議事録作成までの時間を短縮したい | 要約編集機能 |
言明されたタスクを見える化したい | タスク管理機能 |
カレンダーから予定を読み込み、議事録ファイルを自動生成したい | カレンダー読み込み機能 |
議事録データをワードなどのほかのソフトで管理したい | データエクスポート機能 |
各議事録の見た目を統一したい |
テンプレート機能 |
では、筆者おすすめ議事録自動作成ツール5選をご紹介します。
オルツが開発・提供している議事録自動作成ツールです。AIを使った音声認識システムは認識精度99.8%を誇っています。
また、国産システムとしては唯一ZOOMと連携していて、ZOOMミーティングでの会話をリアルタイムでテキスト化してくれます。
30の言語に対応しており、翻訳されたテキストをAIに読んでもらうことも可能です。業界ごとに専門用語を学習させるなどして、AIが日々進化しています。
ツール名 | AI GIJIROKU |
---|---|
提供会社 | オルツ |
特徴 |
・高性能AIを搭載、高い音声認識精度 |
利用時の注意点 | ・参加人数に上限はないが推奨されている最大人数は20名 |
おすすめの企業 |
・ZOOMミーティングを頻繁に行う企業 |
費用 |
・スタンダード月額1,500円~(月10時間分) |
無料トライアル | 有 |
公式URL | https://gijiroku.ai/ |
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズが開発・提供している議事録自動作成ツールです。
リアルタイムでの音声テキスト化に加え、WAVデータなどの音声データのアップロードによるテキスト化も可能です。
英語や中国語などの10の言語にも対応していて、多言語会議にも利用できます。
また、クラウドサーバーは国内で管理されており、セキュリティ対策も万全です。
ツール名 | COTOHA Meeting Assist |
---|---|
提供会社 | エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ |
特徴 |
・AIが音声をテキスト化、リアルタイム編集も可能 |
利用時の注意点 | ・利用開始月の翌月から2カ月間の最低利用期間あり |
おすすめの企業 |
・多言語で会議を行う企業 |
費用 | 月額50,000円~(月50時間分) |
無料トライアル | 有(初回申し込みのみ初月無料) |
公式URL | https://www.ntt.com/business/services/application/ai/cotoha-ma.html |
エピックベースが開発・提供している議事録自動作成ツールです。
パソコンやスマートフォンで録音した音声データを文字起こしし、ワードなどのファイルで出力してくれます。
ユーザーインターフェースが直感的で使いやすく、初心者でも簡単に利用できるのも特徴です。
ユーザー向け説明会を開催するなどサポートも充実しています。
ツール名 | Smart書記 |
---|---|
提供会社 | エピックベース |
特徴 |
・音声データを文字起こし、ワードなどで出力 |
利用時の注意点 | ・契約期間は1年間の自動更新 |
おすすめの企業 |
・比較的簡単に議事録自動作成ツールを導入したい企業 |
費用 |
・スタンダード月額100,000円~(月200時間分) |
無料トライアル | 有(詳細は要問い合わせ) |
公式URL | https://smartshoki.jp/ |
※スマート書記は2022年4月にサービスを改定しました。詳細は上記公式サイトへ。
Hmcommが開発・提供しているWEB会議用議事録自動作成ツールです。
WEB会議での発言を自動的にテキスト化、日本語の他に英語、中国語、ハングルのテキスト化ができます。
また、リアルタイムでテキスト化され、画面上で修正やエディットすることが可能。重要発言はフラグを立てて管理できます。
ZOOMで録音したミーティングの音声データのテキスト化にも対応しています。
ツール名 | ZMEETING |
---|---|
提供会社 | Hmcomm |
特徴 |
・WEB会議の発言をリアルタイムでテキスト化 |
利用時の注意点 | ・参加人数最大15名まで |
おすすめの企業 |
・ZOOMミーティングを録音して管理している企業 |
費用 | 個別見積り |
無料トライアル | 無(使用感を確かめられる無料のウェビナーを定期的に開催) |
公式URL | https://hmcom.co.jp/zmeeting/ |
富士通が開発・提供している議事録自動作成ツールです。
音声以外の音データやノイズをAIが自動的にフィルタリングするので、高品質の音声ファイルでなくても高精度のテキスト化が可能です。
クラウドベースのCloud Service TalkVisibleと、オンプレミス型のAI Zinrai TalkVisibleの二つが用意されていて、クラウドの利用を避けたい企業が利用できます。
ツール名 | TalkVisible |
---|---|
提供会社 | 富士通 |
特徴 |
・音声ファイルを高精度でテキスト化 |
利用時の注意点 |
・WEB会議には未対応 |
おすすめの企業 |
・クラウドの利用を避けたい企業 |
費用 | 個別見積り |
無料トライアル | 有(13日間のみ) |
公式URL | https://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/ai/ai-zinrai/talkvisible/ |
せっかく議事録自動作成ツールを導入しても、使いづらい、能力が不十分などの理由で使わなくなってしまう、あるいは十分に使いこなせないのでは本末転倒です。
議事録自動作成ツールを活用するコツをお伝えします。
第一のコツは、議事録自動作成ツールを導入する前に、音声認識能力や言語翻訳能力を実際に確認することです。
いずれの能力が求める基準を満たしているか、無料トライアルなどを使ってチェックすることが必要です。
音声データをテキスト化するに際しては、できるだけきれいな音声データを用意する必要があります。
特に対面での会議の場合、外部から雑音ができるだけ入らないようにし、話者の発言ができるだけきれいに録音される必要があります。
特にWEB会議などで議事録自動作成ツールを活用する場合、万一に備えてボイスレコーダーなどのバックアップを用意した方がいいでしょう。
特に通信環境が良くない状態でのWEB会議は、音声や画像が途切れたり、最悪の場合会話が切断されたりする可能性があります。
音声データの録音を議事録自動作成ツールだけに依存しないようにしましょう。
AIテクノロジーの登場により、音声認識システムは近年飛躍的に進化を遂げています。
スマートフォンやスマートスピーカーなどにも標準装備され、いよいよ我々の生活に身近な存在になってきました。
同様に、オフィスにも音声認識システムを搭載した議事録自動作成ツールが、今後さらに導入されてゆくことでしょう。
議事録自動作成ツールを使いこなすことで、業務効率が大きく向上することが期待できます。
まだ議事録自動作成ツールを導入していない会社は、ただちに導入することをおすすめします。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。