10年前の2012年7月23日、当時大リーグのシアトル・マリナーズに所属していたイチロー選手が、ワールドシリーズで史上最多の27度の優勝を誇るニューヨーク・ヤンキースへトレード移籍しました。

トレードはヤンキースの2投手との交換トレード。

背番号も長年背負っていた「51」から「31」に変わりました。

ヤンキース時代のイチロー選手=2013年、朝日新聞社

当時の朝日新聞には、イチロー選手が試合前の記者会見で語った内容が記されています。

「試合前の記者会見では、マリナーズを去る思いを語った。若手中心の布陣の中で『来年以降、僕がいるべきではない。僕自身も環境を変えて刺激を求めたい』と語り、自ら望んだ移籍であることを説明した」

朝日新聞東京本社発行の2012年7月24日付夕刊

 イチロー選手は移籍後まもなく、ヤンキースのユニホーム姿で、古巣となったマリナーズ戦に8番右翼で先発出場。

第1打席でセンター前ヒットを放ち、盗塁も決めました。

ヤンキース時代のイチロー選手=2013年、朝日新聞社

イチロー選手はその後、2015年にマイアミ・マーリンズへ移籍、そして2018年にはシアトル・マリナーズに復帰します。

2019年に現役を引退するまでイチロー選手が積み重ねた安打数は日米合わせて4367本、通算打率は3割2分2厘。

そのうちヤンキース時代に積み上げた安打数は311本でした。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年7月23日に公開した記事を転載しました)