目次

  1. 販路拡大へ、照準絞り1軒ずつ訪問
  2. 商品数を絞り込み、職人育成しやすく
  3. コロナ禍を奇貨、機械設備導入を前倒し
  4. 「気にするな。経営者が迷えば社員も迷う」
  5. ビジョンなど言語化「会社に背骨が通った」
  6. 気づきや事例共有で行動指針定着へ
  7. 「かごしま経営革新推進企業」第1号に認定
  8. ミッション実現へ、新商品開発を仕組み化

 会社存続のためには販路拡大が不可欠だと悟った良さんは、鹿児島県外での取扱店を増やすのに必要な費用を捻出するため、商品の値上げに踏み切りました。看板商品の湯之元せんべいでしっかり利益が残るようになったほか、高単価の新商品「ラムドラ」のヒットもあり、県外への販路が広がり始めました(前編参照)。

 取扱店が増え始めても、良さんは商品を問屋に卸しませんでした。どの店にどう置かれるかをコントロールできないからです。従業員数10人の梅月堂で作れる量は限られています。少ない数の菓子をどんな店に置いたら梅月堂の魅力を確実に伝えられるか、綿密に考えました。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。