脱毛サロン「銀座カラー」の運営会社が破産 債権者は約10万人
脱毛サロン「銀座カラー」を展開しているエム・シーネットワークスジャパン(東京都港区)は2023年12月15日に、東京地裁から破産開始決定を受けたことを公式サイトで明らかにしました。16日時点でサイトはアクセスできなくなっています。帝国データバンクによると、債権者約10万人に対して負債総額は約58億円に上ります。
脱毛サロン「銀座カラー」を展開しているエム・シーネットワークスジャパン(東京都港区)は2023年12月15日に、東京地裁から破産開始決定を受けたことを公式サイトで明らかにしました。16日時点でサイトはアクセスできなくなっています。帝国データバンクによると、債権者約10万人に対して負債総額は約58億円に上ります。
公式サイトによると、エム・シーネットワークスジャパンは1993年設立。脱毛サロン「銀座カラー」を経営していました。東京商工リサーチによると、2022年3月時点で全国に約50店舗を展開し、俳優などを起用した広告で知名度を高め、2020年4月期には売上高125億6130万円をあげていたといいます。
2021年3月には「2021年オリコン顧客満足度ランキング 脱毛サロン」で総合第1位を獲得したとプレスリリースを発表していました。その一方で、インターネット上の口コミでは予約がなかなか取れないといった声も出ていました。
銀座カラーは、新型コロナの感染拡大などの影響で2021年4月期には11億7533万円の最終赤字を計上し、債務超過となっていました。店舗の統廃合を進めていましたが、会員数の減少などから業績回復が遅れていたといいます。直近では約30店舗となっていました。
こうしたなか、エム・シーネットワークスジャパンは、2023年12月15日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けたことを、自社サイトで公表しました。
破産管財人が銀座カラーの会員向けに通知したお知らせによると、全店を閉鎖し、予約済みのカウンセリングや施術はすべてキャンセル扱いにすると説明しています。
負債総額は債権者約10万人に対して約58億円。未利用の施術代は返金されない見通しで、債権者への配当についても15日時点でめどは立っていないといいます。
脱毛サロンは、料金の前払いなどで集めた金を広告費や新規出店費用に回し、別の顧客へのサービス費などにあてたりするため、経営が自転車操業になりやすいという課題があります。脱毛エステの「通い放題」など長期間の施術を前提とするコースをめぐっては、トラブルが増えているとして、消費者庁が公式サイトで注意喚起していました。
⼀般社団法⼈八桜会が運営する脱毛クリニック「じぶんクリニック」の公式サイトによると、2011年から開始していた銀座カラー(エム・シーネットワークスジャパン)との業務提携を2023年12月15日付けで解消することに合意したと公表しました。
ボクシングフィットネススタジオ「b-monster」の公式サイトは12月15日にお知らせを更新し、自社の代表取締役の親族が経営しているエム・シーネットワークスジャパンの破産についてコメントを発表しました。
「まず第一に、当社と株式会社MCネットワークスジャパンとの間には資本的な関わりは一切ございません。株式会社MCネットワークスジャパンの経営状況は当社の財務健全性には影響を及ぼさないため、当社の事業運営についてお客様やパートナーの皆様には引き続きご安心いただきたいと思います」
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