目次

  1. 主な100周年企業の一覧
  2. 100年前(1924年)の出来事
  3. 200周年・300周年・400周年・1000周年企業も

 東京商工リサーチによると、2024年に100周年を迎える企業は2519社あり、いくつか紹介します。()内は本社所在地、主な業種です。

  • ダイキン工業(大阪市、空調・冷凍機製造販売)
  • 国際紙パルプ商事(東京都中央区、紙製品の売買・輸出入)
  • ブルボン(新潟県柏崎市、ビスケット・チョコレートなどの菓子メーカー)
  • タカラトミー(東京都葛飾区、おもちゃやカードゲームなどの玩具メーカー)
  • 日清シスコ(大阪市淀川区、コーンフレークやビスケットなどを製造)
  • 前川製作所(東京都江東区、産業用冷凍機の製造販売など)
  • 大日本土木(岐阜市、総合建設業)
  • 中川特殊鋼(東京都中央区、鉄鋼事業など)
  • 下田工業(大阪市、電子部品・材料の専門商社)
  • 岡崎信用金庫(愛知県岡崎市、金融機関)

 1924年といえば、首都圏が壊滅的な被害を受け、焼失面積が約4500haにも及んだ関東大震災の翌年です。

 政府の令和5年版防災白書などによると、震災直後に設立された内閣総理大臣直属の機関「帝都復興院」の総裁に、当時の内務大臣であった後藤新平が就任し、100m道路の建設やライフラインの共同化などを盛り込んだ当時で約30億円の復興計画を提唱。

 しかし、第一次世界大戦後の不景気という社会状況の中で、予算は大幅に縮減されることとなり、東京市と横浜市の帝都復興計画は、1924年1月に決定されました。ただし、防災白書は、特に約3,300haに及ぶ土地区画整理事業が実施され、街路や公園が整備された近代的な街並みが造られたことは特筆に値する、と評価しています。

 一方、西日本に目を向けると、阪神甲子園球場が完成したのも1924年です。阪神電鉄の阪神甲子園球場100周年記念サイトによると、球場を囲むツタの植栽もこの年に始まったそうです。

 東京商工リサーチなどによれば、100周年企業のほかに、200周年・300周年・400周年・1000周年企業も多くみられます。

  • 400周年…「福砂屋のカステラ」の福砂屋(長崎)と製造部門のカステラ本家福砂屋(長崎)、幅広い酒類販売を手掛ける四方(東京)など8社
  • 300周年…ブライダルなど伊勢甚本社(茨城)、酒造の佐浦(宮城)、紙製品販売の紙の杉山(香川)、玩具の増田屋コーポレーション(東京)、日本酒蔵の奥羽自慢(山形)の5社
  • 200周年…建築工事の大和屋(埼玉)、鞄のエンドー鞄(兵庫)、事務機器の荒惣(新潟)、印刷などの少國民社(山梨)、屋根工事のキクスイルーフ(徳島)、日本酒造の八幡川酒造(広島)など

 さらに、寺院用具・お仏壇などの販売を手がける朱宮神仏具店(山梨県甲府市)が1000年周年を迎えます。