目次

  1. 隆起や地割れ……能登の田に地震の被害
  2. 復興米とは 被災した新米を無駄にしたくない
  3. 復興米、企業向けの購入申し込み先も開設

 中橋商事は1949年に石川県羽咋市で米穀店を開いたのが始まりで、石川、富山、福井の北陸3県の米を扱う「饗のこめ」ブランドで知られた企業です。

支援物資を志賀町に届ける中橋商事のスタッフたち
支援物資を志賀町に届ける中橋商事のスタッフたち

 そんな中橋商事も2024年1月1日の能登半島地震に見舞われます。従業員の家族や親類に影響が出ているなか、1月4日から営業を再開。他県の協力会社や同業者から届いた水やおかゆなどの支援物資を避難所に届けるといった活動を続けています。

白米千枚田(中橋商事の公式サイトから)

 石川県は米づくりが盛んな地域で、輪島市白米町にある棚田「白米千枚田」は国指定文化財名勝に指定され、観光スポットとしても人気があります。

 今回の能登半島地震では、こうした水田に大きな被害が出ています。

 中橋さんが、水田を見て回ると、地震の影響で隆起したり、地割れができていたり、用水路が破損していたり、納屋が壊れてしまっていたりと様々な被害が出ていました。

 被害の大きさに落ち込んでしまう農家も少なくありません。しかし「(米づくりを)やるよ、今年はどれぐらい作ればいい?」と例年5月ごろから始まる田植えに向けて、意欲を見せる農家にも出会いました。

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