目次

  1. 大和トンネルとは
  2. 大和トンネル付近の渋滞対策工事、2024年11月から
  3. 2024年度の東名などの大規模規制一覧

 大和トンネルとは、東名高速道路の横浜町田インターチェンジ(IC)から海老名ジャンクション(JCT)間に位置し、日本で最も交通量の多い区間の一つで、1日平均14万台の車が通行しています。

 このため、大和トンネル付近は慢性的な渋滞が発生しており、国土交通省が2020年に発表したIC区間別・渋滞ワーストランキングで、海老名 JCTー横浜町田IC(上り線)がワースト1位、横浜町田IC-海老名JCT(下り線)がワースト4位となっています。

 大和トンネル付近の渋滞緩和のため、NEXCO中日本の東京支社は、横浜町田IC-海老名JCT間の大和高架橋、小田急高架橋、大東橋を拡幅し、追加の車線を設置する工事を行う予定です。

橋梁名 大和高架橋、小田急高架橋、大東橋(いずれも上下線)
開通日 1968年4月25日
所在地 神奈川県大和市(東京側)、神奈川県大和市(名古屋側)
橋長 104.9m、429.0m、34.7m
工事内容 付加車線を設けるために橋梁部を拡幅する

 工事期間は2024年11月9日から2029年3月下旬までの約4年半となる予定で、以下の3ステップに分けて実施します。

ステップ1:下り線の路肩側の橋を拡幅。2024年11月9日(土)から2026年2月下旬まで(約16ヵ月間)
ステップ2:上下線の中央部の橋を拡幅。2026年5月上旬から2027年12月下旬まで(約20ヵ月間)
ステップ3:上り線の路肩側の橋を拡幅。2028年3月上旬から2028年12月下旬まで(約10ヵ月間)

 その間も現行の6車線は維持します。それでも、工事区間内では車線幅が3.6mから3.25mへ狭くなる箇所もあるため、渋滞が発生しやすくなります。

 ステップ1で、NEXCO中日本は、工事期間中は朝夕の時間帯を中心に発生している渋滞が、現在の平均約10kmから約1km程度延伸すると予測しています。所要として約5分増え、渋滞のピーク時間平日で18時ごろ、休日で9時ごろと18時ごろとなる見込みです。

渋滞予測 渋滞長 所要時間 発生予測時間帯
平日平均 約10km 約45分程度(+5分) 6時~翌1時ごろ。ピーク時間:18時ごろ
休日平均 約10km 約40分程度(+5分) 6時~22時ごろ。ピーク時間:9時と18時ごろ

 さらに、渋滞が発生する日数も年間で約60日程度増加する可能性があるといいます。

 東名高速では、東名リニューアル工事を実施中のため、大規模な交通規制が増えています。大和トンネルも含め、2024年度に実施する東名および小田厚厚木道路(小田厚)の大規模規制は以下の通りです。

工事 区間 時期
東名昼夜連続車線規制(渋滞対策工事) 横浜町田 IC~海老名 JCT(大和高架橋、小田急高架橋、大東橋) 2024年11月9日~2029年3月下旬
東名集中工事 東京IC~大井松田IC(首都圏) 2024年10月21日~2024年11月9日
岡崎IC~小牧IC(愛知) 2024年9月24日~2024年10月19日
東名リニューアル工事 東京 IC~東名川崎 IC(東名多摩川橋) 2021年11月27日~2024年11月中旬
大井松田IC~足柄スマートIC 2024年9月24日~2024年12月20日
富士IC~清水 JCT 2024年9月2日~2025年4月18日
焼津IC~吉田IC(大井川橋) 2023年5月28日~2029年3月下旬
掛川IC~袋井IC(菅ヶ谷高架橋) 2022年10月15日~2025年7月下旬
三ヶ日 JCT~音羽蒲郡IC(豊川橋) 2024年5月13日~2028年9月下旬
小田原厚木道路リニューアル工事 2024年4月8日~2024年8月9日

 工事や交通規制の情報は、東名軸大規模工事サイトや道路交通情報板などで知らせているといいます。