目次

  1. 通勤経路図・通学路地図とは
  2. 地理院地図とは
  3. 地理院地図を使った通勤経路図・通学路地図の書き方
    1. 地理院地図にアクセス
    2. 自宅周辺を表示する
    3. 作図機能を使う
    4. マーカーを置く
    5. 経路を描く
  4. 距離の計測方法
  5. 通勤経路図・通学路地図の保存・印刷方法

 通勤経路図とは、自宅から職場までの道のりを示した地図のことで、通勤手当の計算のほか、災害時などの安全管理や緊急対応に活用される場合があります。

 一方、通学路地図とは、安全確保を目的に、学校から自宅までの距離、実際に通る道を把握するために学校に提出するものです。

 国土地理院によると、地理院地図は、国土地理院が捉えた日本の国土の様子を発信するウェブ地図のことです。最新の道路が反映されているほか、緯度・経度に加え、標高を知るのにも役立ちます。

 明治期の低湿地データ等の災害リスク情報を含む防災に役立つ多数の地図も掲載されています。

 今回は、地理院地図を使って通勤・通学経路図を作成する手順を紹介します。

 パソコンやスマートフォンで、地理院地図のサイトにアクセスします。

 画面上部の検索窓に自宅の住所を入力し、Enterキーを押すか検索ボタンをクリックします。地図が移動し、自宅周辺が表示されます。必要に応じて、地図の拡大・縮小ボタン(画面右側の+/−)やドラッグ操作で、表示範囲を調整してください。

自宅周辺の表示方法
自宅周辺の表示方法

 画面左側にあるメニューから「ツール」>「作図・ファイル」を選択します。作図用のツールパネルが画面右側に表示されます。

 作図ツールパネルのマーカーのアイコンをクリックします。自宅、最寄り駅、バス停、乗り換え地点、会社や学校など、経路上の重要なポイントとなる場所に、地図上をクリックしてマーカーを置いていきます。

  • マーカーのアイコンの色や大きさは、ツールパネルで変更できます。自宅、駅、学校などでアイコンを使い分けると分かりやすくなります。
  • マーカーをクリックすると、名称や説明を入力できます。「自宅」「〇〇駅」「△△学校」などを入力しましょう。
描画機能(点 アイコン)の利用方法
描画機能(点 アイコン)の利用方法

 作図ツールパネルの「線を描く」アイコン(/のような形)をクリックします。地図上で、自宅から出発し、駅やバス停、会社や学校など、マーカーを置いた地点をクリックして順番に結んでいきます。これが通勤・通学の経路になります。

  • 徒歩、電車、バスなど、移動手段ごとに線の色や種類(実線、破線など)を変えると、分かりやすくなります。ツールパネルで設定を変更できます。
  • 間違えた場合は、ツールパネルの編集や削除ボタンで修正できます。
描画機能(線)の利用方法
描画機能(線)の利用方法

 自宅から会社・学校の距離を測るには「ツール」>「計測」>「距離」を選択し、通勤・通学ルートを道なりにたどると、計測結果が表示されます。

 すでに経路を描いている場合は、「距離」の代わりに「選択図形」を選択し、描画した経路の上でクリックすれば、描画した経路の距離を表示してくれます。

距離の計測方法
距離の計測方法

 経路図が完成したら、保存または印刷します。

  • 画像として保存する場合: 画面左側のメニューから「共有」>「画像アイコン」>「表示されている範囲全体」を選択します。PNGファイル形式を選んで保存します
  • 印刷する場合: 画面左側のメニューから「機能」>「印刷」を選択します。用紙サイズや向き、縮尺などを設定して印刷プレビューを確認し、問題なければ印刷を実行します