目次

  1. 「職業情報提供サイト(job tag)」とは
  2. job tagリニューアルの主な変更点
    1. 正式名称を「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」から「job tag」へ
    2. job tagの使い方動画を追加
    3. 新たな職業の追加
    4. 賃金情報の追加
  3. 職場情報総合サイト「しょくばらぼ」とは
  4. しょくばらぼリニューアルの主な変更点
    1. 掲載企業を「法人番号を持つすべての企業」へ拡大
    2. 提供できる職場情報の項目を追加
    3. 設定した検索条件を一時的に保存する機能を追加

 厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag(ジョブタグ)」は、500以上の職業に関する情報を「見える化」するウェブサイトで、年間のアクセス件数は2000万件以上です。

 求職者は就職活動において、各種検査によって自身の適職を探せるほか、自己分析や希望する職業の情報と自身のこれまでの経験を照らし合わせることで、アピールポイントを検討できます。

 また企業の採用活動では、求める人物像を明確化できるほか、人材育成では従業員のスキルの棚卸しなどによる教育や訓練、人材配置の検討などに活用できます。

 厚生労働省は2025年3月、job tagをリニューアルしました。リニューアルしたjob tagは、以下の点が変わりました。

 厚生労働省は、これまでサイトの名称を「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」、愛称を「job tag」としていましたが、正式名称を「職業情報提供サイト(job tag)」に変更します。

 job tagは、求職者や企業の採用担当者に向けたサイトの活用方法を動画で紹介しています。今回のリニューアルでは、教育現場やキャリアコンサルタントなどの支援者に向けた2種類の動画を追加しました。

 job tagは、今回のリニューアルで新たに以下の職業の情報を追加しました。

  • 社会学研究者
  • 鉄道車両の設計・開発
  • 探偵
  • 麻酔科医
  • 検疫官(看護師)
  • 養護教諭
  • イベントの企画・運営
  • 学校事務(私立大学)
  • 児童発達支援管理責任者
  • 納棺師

 今回のリニューアルで、各職業の賃金情報について以下の内容を追加しました。

  • 1時間当たりの賃金
  • 経験年数別の所定内給与額グラフ
  • 月別求人賃金
  • 転職市場の賃金相場
画像は厚生労働省の公式サイトから https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_54345.html

 厚生労働省の「しょくばらぼ」は、企業の職場情報を求職者や学生に提供し、就職活動や企業の採用活動を支援するウェブサイトです。

 求職者は就職活動において、複数の企業の職場情報を一覧化して比較したり、「ハローワークインターネットサービス」と連携した求職情報を見られます。

 また企業の採用活動では、職場情報を提供することで、入社前後のギャップによる早期離職を防ぐことが期待できます。

 厚生労働省は2025年2月、しょくばらぼをリニューアルしました。リニューアルしたしょくばらぼは、以下の点を変更しています。

 しょくばらぼはこれまで「若者雇用促進総合サイト」「女性の活躍推進企業データベース」「両立支援のひろば」の3サイトの企業の情報を掲載していましたが、法人番号を持つすべての企業まで対象を広げました。

 しょくばらぼは、「若者雇用促進総合サイト」「女性の活躍推進企業データベース」「両立支援のひろば」の3サイトに掲載している情報以外に、しょくばらぼのみで提供できる独自情報があります。今回のリニューアルで新たに以下の独自情報の項目を追加しました。

  • テレワーク制度
  • 副業・兼業
  • 正社員転換制度
  • 中途採用・経験者採用の定着率
  • 定年制
  • 取得可能資格
  • オンボーディング制度・フォロー体制

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