高速道路の休日割引、2025年度は9回ある3連休も新たに適用除外へ

国土交通省や高速道路各社などは、2025年度から休日割引の適用条件を見直し、これまで対象となっていた3連休も新たに適用除外となると発表しました。2025年度の3連休は9回あります。2024年度から、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始に加えてシルバーウイークを適用除外になったことに続く対応です。
国土交通省や高速道路各社などは、2025年度から休日割引の適用条件を見直し、これまで対象となっていた3連休も新たに適用除外となると発表しました。2025年度の3連休は9回あります。2024年度から、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始に加えてシルバーウイークを適用除外になったことに続く対応です。
NEXCO中日本のプレスリリースによると、休日割引とは、ETCシステムにより、土日祝日0~24時に地方部の高速道路・本四道路を通行する軽自動車等および普通車が30%割引になる制度です(土日祝日でも休日割引が適用されない期間があります)。
対象区間は以下の通りです(一部を除く)。
2025年度の休日割引の適用除外日は、国交省やNEXCO各社、宮城県道路公社が発表しました。最も大きな変更点として、これまで休日割引が適用されていた3連休が、新たにその対象から除外されることになります。2025年度は3連休が9回あります。
7月19日(土)~21日(月)
8月9日(土)~11日(月)
9月13日(土)~15日(月)
10月11日(土)~13日(月)
11月1日(土)~3日(月)
11月22日(土)~24日(月)
2026年1月10日(土)~12日(月)
2月21日(土)~23日(月)
3月20日(土)~22日(月)
休日割引の適用除外となった背景には、政府の取りまとめた「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ」が、観光需要の分散・平準化のため、割引の適用条件を含め、休日と平日のバランスの見直しを進める等の方針を示していたことが影響しています。
2024年度に、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始、シルバーウイークが休日割引の対象外となっており、これらの期間の渋滞量は減少傾向が見られたといいます。
こうして実際に渋滞量の減少傾向が見られたことは、3連休適用除外への期待を高めることとなりました。
休日割引の適用除外のほかに観光需要平準化に向けた取り組みとして、高速道路会社は、平日のみの利用期間で周遊パスを申し込んだ場合、販売価格の15%分のETCマイレージサービスのポイントが追加付与されるキャンペーンを案内しています。
京都府、福井県、滋賀県とNEXCO西日本、NEXCO中日本が連携して実施する「京都・若狭路・びわ湖ぐるっとドライブパス」は、従来期間限定商品でした。しかし、2025年1月6日からは一部期間を除き通年販売化しています。
また、NEXCO東日本がウィンタースポーツのお出かけ向けに、スキー場や宿泊施設と連携して実施する「ウィンターパス2025」は、対象エリアを拡大しています。
ただし、社会の働き方が変わらない限り、政府の推し進める観光需要の分散・平準化はまだ難しいでしょう。
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