目次

  1. オンライン就職説明会 参加資格は中堅・中小企業
  2. オンライン就職説明会に参加する外国人材
  3. 企業側の参加要件
  4. 当日までのスケジュール(想定)
  5. 就職説明会当日のスケジュールとサポート体制
  6. 就職説明会以降の流れ
  7. 事前に外国人材向けガイダンス(セミナー)を開催
  8. 申し込み方法と問い合わせ先
  9. 海外での合同就職説明会も予定

 就職説明会は、Zoomを想定したオンライン形式で開きます。日程は、2025年7月5日(土)と7月6日(日)の2日間があり、参加企業はいずれか1日を選択し、1社あたり1時間程度の時間枠で参加します。

 募集対象となる企業は、外国人技術者の採用に関心のある中堅・中小建設企業、建設関連企業です。

 中堅企業とは従業員2000人以下の法人、中小企業とは資本金3億円以下または従業員数300人以下の法人と定義されています。ただし、みなし大企業は除きます。定員は1日につき最大8社となっており、参加費は無料です。

 参加を申し込んだ企業は、事前ガイダンスやリハーサルを通じて、資料作成のコツや外国人材に効果的にアピールする方法などを学べます。

 オンライン就職説明会に参加する外国人材は、建築学・土木工学等の学科を持つ日本の大学、専門学校、短大、高等専門学校等に所属する留学生、および、すでに国内で有効な在留資格を持ち就職活動をしている外国人材が対象となります。

 加えて、日本で就労可能な在留資格の許可を受け、日本の建設企業での実務経験がある外国人材や、外国人技術者としての在留資格の許可を得ることが見込まれる日本国外在住の外国人材も対象に含まれます。

 外国人技術者として採用されるための在留資格は「技術・人文知識・国際業務」が想定されており、これを持つ(または持つことができる)外国人材が対象です。

 学歴としては、国内外の大学で建築学・土木工学等の学科を専攻し、学士または修士の学位を取得して卒業した者、または国内の専門学校で建築学・土木工学等の学科を専攻し、専門士の学位を取得して卒業した者が該当します。

 外国人技術者の役割としては、施工管理技術者、設計技術者(3DCAD/BIM等デジタル人材含む)、測量技師、地質調査技士などが考えられます。

 ただし、「技術・人文・国際業務」の在留資格では、いわゆる現場の技能者としての作業に従事することは認められていないため、この点は注意が必要です。外国人材の採用には特有のルールがあるため、必要に応じて最寄りの出入国在留管理局に問い合わせてください。

 就職説明会に参加を希望する企業には、いくつかの要件があります。

  1. 外国人技術者の採用に関心があり、具体的な求人を有すること。外国人技術者が担うことができる業務や在留資格の要件について確認しておく必要があります。
  2. 自社の会社紹介資料(人材募集ウェブサイトへの企業情報の掲載内容や、当日説明資料等)を提出すること。
  3. 企業向けの事前ガイダンス(6月上旬予定)に参加すること。
  4. 参加企業に対するアンケートやインタビューに協力すること。

 なお、参加確定後の辞退は原則として認められていないため、事前に参加要件や事業概要を十分に確認して申し込んでください。

 説明会開催に向けて、以下のようなスケジュールが想定されています。

• 企業 申込期間: 2025年5月30日(金)17:00まで。
• 資料提出 依頼: 5月中旬~。企業情報シート(外国人材向けの企業紹介)、企業ロゴデータ等の提出が求められます。勤務地、事業内容、採用人数、主な業務、一日の流れ、求める日本語能力、外国人材の採用状況、給料、福利厚生、求めるスキル、企業や人材の写真など、外国人材が企業を理解するための情報を詳細に記載します。希望企業のみ、現場の様子や職場環境が分かる自社の企業PR動画(3分程度)の提出します。提出された資料は、人材募集のウェブサイトに掲載されます。
• 人材募集: 5月中旬~。事務局が人材向けウェブサイト等を通じて参加者を募集します。本番日程、プログラム、参加企業の情報等が掲載されます。
• 企業向けガイダンス: 6月上旬。1時間半程度のオンラインガイダンスが実施されます。当日までの流れや対応事項、外国人材へのアプローチのポイントなどが説明されます。
• リハーサル: 6月上旬~下旬。事前に作成した説明資料を用いて、外国人材に伝える際のポイント(文章や話すスピード等)やオンラインツールの運用確認が行われます。リハーサルは各社個別で1時間以内を予定しています。説明会当日の企業説明は20分程度、質疑応答は20分程度となります。説明資料は、事務局のひな型を使うことができます。

 説明会当日は10時~18時までで、各社にバッファを含めて1時間の説明会時間枠が設定されます。

 各企業の開始時刻の30分前から接続確認をし、10分前には参加者の入室が開始されます。開始時刻から約20分間が企業PRの時間となり、その後の約20分間で質疑応答または座談会があります。

 オンライン説明会は、外国人材が理解しやすいように様々なサポートが提供されます。翻訳アプリ(無料)を用いて英語字幕が表示されるほか、事務局による通訳サポートも利用可能です。

 前年度は、各社の説明会に20~30人前後の外国人材が参加した実績があります。ただし、外国人材ごとに現在の日本語能力にはばらつきがある可能性があります。

 説明会当日以降は、まず事務局から各社の説明会に参加した外国人材の申込情報を企業に送ります。そして、説明会以降の選考は、各社から参加者へ直接連絡してください。

 説明会当日に向けて、参加する外国人材の日本の建設業界や在留資格等への理解を深めるため、別途オンラインでのガイダンス(セミナー)を開きます。これは任意参加で、6月中旬頃に90分程度の予定です。

 ガイダンスのプログラム案としては、日本の建設業(技術力・安全性・プロジェクト等)についての説明、在留資格や日本語に関する説明、そして建設企業と外国人技術者の登壇による個別事例の紹介などが含まれます。説明会参加企業からも1~2社程度がこのガイダンスに登壇します。

 国土交通省は、中堅・中小建設企業の経営者や実務担当者のために、「外国人技術者の採用・定着に向けたハンドブック」(PDF)を公表しています。このハンドブックは、外国人建設技術者の受け入れに関心のある企業にとって非常に有用な情報源となります。

 ハンドブックには、外国人建設技術者を採用する意義やメリット、採用・定着に向けたチェックリストが掲載されているほか、具体的な採用・定着に向けたステップが詳しく解説されています。

 オンライン就職説明会への申し込みは、事務局が用意している申込フォームに記入してください。

 今回の国内向けオンライン説明会に加え、国土交通省は海外での合同就職説明会も計画しています。具体的には、2025年7月下旬にインドネシアで、9月中旬にベトナムで開催が予定されています。

 前年度はインドネシアとベトナムでの説明会に170~200人の学生が参加した実績があるといいます。海外での合同説明会の詳細については、6月に公表される予定です。