ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進に向けた実証調査、公募開始

外国人旅行者の地方部への誘致促進と長期滞在の実現を目指し、観光庁は「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進事業」を立ち上げ、実証調査を2025年5月12日から公募します。12日は10時30分から説明会も予定しています。
外国人旅行者の地方部への誘致促進と長期滞在の実現を目指し、観光庁は「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進事業」を立ち上げ、実証調査を2025年5月12日から公募します。12日は10時30分から説明会も予定しています。
目次
観光庁の公式サイトに公開されている公募要領によると、インバウンド需要が回復に向かうなか、地方誘客や長期滞在してもらう取り組みとして、7日間以上にわたり、魅力あるストーリーによってつながる各地域のコンテンツを巡るツアーの実現が求められていると観光庁は考えています。
地域にあるコンテンツをバラバラに体験してもらうのではなく、旅行者目線で旅全体を通じて、一貫したストーリーの下で有機的につながったコンテンツを体験してもらうため、ストーリーづくりをする事業者を支援する実証調査を始めます。
観光庁の公式サイトは、ストーリーづくりと人材育成に役立つ「ロングストーリーツアーの造成に係る手引き」を公開しています。
事業の核心となるのが、ストーリーと、その旅をナビゲートする「Experience Manager」です。
「ストーリーで繋ぐ」とは、地域の歴史、文化、伝統、人々の暮らしといった背景にある物語を軸に、様々なコンテンツを組み合わせるアプローチです。
たとえば、「武士道精神」「武道」「武家文化」「武士の生き方」「日本の精神文化」をテーマに設定することで、新しい価値観との出会いの流れとして、武道、武家文化を東京、金沢で体験し、その後、山形で終末期のサムライの葛藤や新たな決断に触れ、自らの行動変容につなげるツアーを組めるかもしれません。
また、旅を通じて真の武士道精神を探求し、日本の精神文化を理解することが期待できます。
ストーリー性のあるツアーでは、旅行者がストーリーに没入し、深い体験を得られるようにサポートする専門人材が不可欠です。
ExperienceManager(EM)は、連携チームの一員としてツアーの催行を担い、旅の全体を通したストーリーを提供するという重要な役割を担います。
基本的なガイドスキルに加え、旅行者一人ひとりの興味や関心を理解する「顧客理解」、ストーリーを魅力的に、かつ分かりやすく伝える「ストーリーテリング」、そしてツアーに携わる地域の多様な関係者(コンテンツ提供者、宿泊施設、交通事業者など)との連携を円滑に行う「マネジメント」といった、高度なスキルを持つ人材を想定しています。
事業は、以下の二つの柱を中心に展開されます。
・コンテンツの企画開発、磨き上げ等
・海外旅行会社を招聘したファムツアー開催
・OTA掲載、商談会への出展
・情報発信のための素材やツールの作成等
・Experience Manager向けFAMツアーの実施
・2024年度までに実施したガイド研修と踏まえた育成プログラムの作成等
公募期間は2025年5月12~30日です。30日13時メール必着です。公募申請書と申請先は観光庁の公式サイトへ。申請前にはかならず、公募要領をチェックしてください。
観光庁は、「ストーリーで繋ぐ地域のコンテンツの連携促進に向けた実証調査」の公募に向けた説明会を5月12日(月)の10時30分から開きます。Teamsを活用したウェビナー形式での実施で、アーカイブ配信はありません。
事前登録は不要で、公募説明会リンクから参加してください。
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