「游明朝体・游ゴシック体」開発の字游工房、親会社のモリサワが吸収合併

Microsoft OfficeやMacOSなどで使える日本語フォントの「游明朝体」や「游ゴシック体」を開発した「字游工房」が、2025年11月1日に親会社であるモリサワに吸収合併される見通しとなりました。モリサワが6月18日に発表しました。字游工房の事業はモリサワが引き継ぎ、フォントは引き続き利用できるといいます。
Microsoft OfficeやMacOSなどで使える日本語フォントの「游明朝体」や「游ゴシック体」を開発した「字游工房」が、2025年11月1日に親会社であるモリサワに吸収合併される見通しとなりました。モリサワが6月18日に発表しました。字游工房の事業はモリサワが引き継ぎ、フォントは引き続き利用できるといいます。
モリサワの公式サイトによると、字游工房は1989年に設立。2019年3月にはモリサワの子会社となり、モリサワグループの一員として「写研改刻フォント」などの共同開発にも取り組んできました。
字游工房が開発したフォントのなかに、游明朝体・游ゴシック体があります。游明朝体は、「時代小説が組めるような明朝体」をキーワードに開発された明朝体フォントで、文字の空間が均一に見えるような設計、丸みのあるウロコや柔らかな曲線が特徴だといいます。
游ゴシック体は、長文でも読みやすいよう設計されており、字面を小さめに設計し文字間にゆとりを持たせることで、小サイズで組んでも文字同士が干渉せず、一字一字の識別性に優れている特徴があるといいます。
2025年11月1日に100%子会社の字游工房を吸収合併する理由について、モリサワは「フォント市場を取り巻く急速な環境の変化、ならびにグローバル化に対応するため、より迅速にかつ多様なフォント製品を市場に提供することを目的として実施します」と説明しています。
字游工房のブランドはモリサワが継承します。現在利用しているフォント製品の契約やサポートについては「字游工房のフォント製品の契約は継続して利用できる」と記しています。フォント製品のサポート対応については、後日公表予定です。
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