目次

  1. 危険情報(危険レベル)とは
  2. イラン全土に退避勧告を出した経緯

 外務省によると、「危険情報」とは、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。

 危険情報には、安全対策の4つの目安(カテゴリー)があり、以下の通りです。

「レベル1:十分注意してください」その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。
「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」その国・地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります)
「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

 外務省の海外安全ホームページによると、現地時間で2025年6月13日、イスラエルがイランを攻撃し、14日以降、イランとイスラエルの双方が攻撃を続け、双方に死傷者が出ています。

 外務省は、イラン全土の危険情報をレベル4(退避勧告)としました。次のように呼び掛けています。

 「イランへの渡航はどのような目的であれ止めてください。既に滞在中の方は、自らの安全確保に努めつつ、安全に出国可能と判断される場合は速やかに国外に退避してください。やむを得ず滞在する場合には、複数の情報源から最新の情報を入手するなど特別な注意を払うとともに、十分な安全対策を講じてください」

 外務省の公式サイトによると、岩屋外務相は17日の大臣会見で日本の役割を「イスラエルも、もちろん我が国の友好国でありますし、イランとも長年にわたる外交関係がございますので、日本の果たすべき役割は、あくまでも、対話・協議によって、この問題を解決すべきだということを、双方に対して、働きかけていくということだと考えております」とコメント。

 そのうえで、邦人退避については「(イラン・イスラエル)両国における国外への退避手段についても現在調整しております。当然、第三国との協力についても検討を行っているところです。適切に、事態の状況を見極めながら、適切に判断していきたいと考えております」と話しました。