目次

  1. 関門トンネルとは 管理有料高速道路に該当
  2. 関門トンネルの料金徴収期間延長の背景
  3. 関門トンネルの料金

 関門トンネル(かんもんトンネル)とは、山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ国道2号の海底トンネルです。2025年4月時点の交通量構成を見ると、普通車が49%を占め最も多く、次いで軽自動車が36%と、乗用車による利用が多数を占めています。

関門トンネルの構造
関門トンネルの構造

 日本の高速道路の中でも特殊な位置づけにある「管理有料高速道路」に該当します。

 管理有料高速道路は、旧道路整備特別措置法にもとづく許可を受けた道路で、通常の道路と比較して、平時の維持管理費や個々の修繕費が多額となるような特殊な構造となっています。そのため、道路の建設に係る債務の償還が満了した後においても、料金徴収が認められています。該当するのは現在、関門トンネルのみとなっています。

 今回の改正は、この料金徴収期間の満了の日を2045年9月30日以前とすることで、期限を20年間延長するというものです。

料金徴収を延長することになったのは、関門トンネルの日常の維持管理を確実に行うため、また構造物の老朽化に対する大規模な修繕を確実に実施するために、その管理に要する費用を引き続き料金徴収によって賄う必要があるとしています。

 関門トンネルの料金は、建設債務が償還し維持管理有料道路に移行した1973年に引き下げました。それ以降、大規模改良工事のための一時的な料金改定を除き、普通車150円水準で維持しています。

関門トンネルの料金推移
関門トンネルの料金推移。2025年時点では普通車160円、中型車210円、大型車260円、特大車420円、軽自動車等110円、軽車両等20円。