suguru’sの中国への商標出願の経緯

――中国へ商標出願をしようと思った経緯を教えて下さい。
 中国のお客様からご要望がありました。「商流のために商標取得を」ということでした。
――すぐるではどんな海外戦略があったのでしょうか?
 海外戦略というほど大きなものではありませんが、アジアを中心として、常温で1年の賞味期限がある「1Yいか姿焼き」というかまぼこなど、引き合いの強い商品をまず導入し、そこから商品種を広げていく方針で取り組んでいます。

――出願時にこんなトラブルが起こることを想定していましたか?
 調査機関に依頼して調べたところ、類似商標があるため、取得できない可能性があることは事前の調査で分かっていました。「取得成功率〇%」といった形式で結果がきていたので、出してみるまでは分かりませんでした。
 実は、中国へ出願する際に、弁護士さんと今後の流れの話をしていませんでした。これが今回の私の反省点です。

 商標登録を拒絶された場合にどんなことが起きるか、何をしなければならないのか、そしていくらくらいの費用がかかるかは最低限確認しておくべきでした。この後の全ての工程で待ち受けていることも把握しておけばよかったと思います。
 結局、中国企業や特許庁のアクションに対して、依頼した弁護士が取りうる選択肢をいくつか提示してくれ、そこから私が選ぶというやり方になりました。

「商標を使ってないなら」当初は楽観視

2018年9月、「suguru’s」のロゴを29類(食品などが含まれる分類)で中国当局に商標出願。

しかし、翌2019年4月に拒絶連絡。
中国の電子企業が、2014年に同様のロゴを申請しており、16年1月に登録済みだったことが判明。

――商標を出願すると、事前に同様のロゴが申請されていることが分かりました。このときはどんな思いでしたか?

 類似商標があってもしかしたらダメかもしれない、と言われていたので、「あー、やっぱりそうなんだ」という感じでした。
 ただ、事の深刻さはそこまで考えていませんでした。商標を使った商品を出していないということから、楽観視していたんです。弁護士側もそこまで深刻な感じではなかったので、かなり安心していました。

――ここから長いやり取りが始まるとは思わなかったんですね。

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