目次

  1. 大学を出てホテルに就職
  2. 「誇りを持って働きたい」と家業へ
  3. モチベーションを高める対話
  4. 従業員に権限を委譲
  5. 古紙プレスと清掃業に進出
  6. 千葉ジェッツのスポンサーに
  7. 試合場のごみを再利用したノート
  8. 自分の人生をどうしたいか

 京葉エナジーは1994年、岩﨑さんの父が創業。企業や家庭から出る粗大ごみや生ごみ、ビン、カン、ペットボトルといった廃棄物の回収や処理を始めました。

 中学生だった岩﨑さんは、いつも作業着姿の父を目にして、恥ずかしいと感じていました。家業を継ごうと思ったことは一度もなく、父親から後継者の話をされた記憶もありません。

 将来の夢を描けず、大学時代にアルバイトをしていた千葉県内の外資系ホテルに、そのまま就職します。

 入社後、ベッドメイキングや清掃スタッフの管理業務を担い、その後はゲストを迎えるドアマンになりました。

 一方で、仕事を辞める同僚の姿に心を痛めていました。ホテルの華やかな雰囲気にあこがれ、「誰かを喜ばせたい」と夢を持って入るのに、トイレ掃除や食器洗いなど下積み仕事とのギャップに苦しむ同僚が多かったのです。

 「誇りを持ちながら働き続けるにはどうしたらいいのか」。岩﨑さんはいったんホテルを退職し、人材派遣や紹介業を行う社員10人ほどのベンチャー企業で、営業やキャリアコンサルタントの仕事に就きます。

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