目次

  1. 台風17号の予想進路 北海道も要注意
  2. 岡山県と鳥取県に線状降水帯
  3. 暴風・高波の予想(15日5時15分発表時点)
  4. 大雨・雷・突風の予想(15日5時15分発表時点)
  5. JR西日本、「計画運休を実施」
  6. JR東海 東海道新幹線も15日に一部運転取りやめ
  7. 高速道路も通行止めの可能性
  8. 国道でも通行止めの可能性
  9. JALでも欠航のおそれ(15日5時時点)
    1. 8月15日
    2. 8月16日
  10. ANAでも欠航のおそれ(15日5時半時点)
    1. 8月15日
    2. 8月16日

 気象庁によると、台風17号は、15日5時前に和歌山県潮岬付近に上陸しました。この後、台風は近畿地方を北上する見込みです。台風本体の発達した雨雲は、中心付近よりもやや離れた所に位置しており、台風の中心から離れた所で猛烈な風が吹いて、猛烈な雨や非常に激しい雨が降るおそれがあります。

 この後、16日から17日ごろには日本海を北上し、北海道地方に近づくおそれがあります。

 気象庁によると、岡山県、鳥取県で、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いています。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして注意を呼び掛けています。

 気象庁は「東日本から西日本では15日は非常に強い風や猛烈な風が吹いて、大しけとなるでしょう」と呼び掛けています。気象庁の公式サイトによると、15日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、以下の見込みです。

東海地方、近畿地方 35m(45m)
四国地方      25m(35m)
北陸地方、中国地方 23m(35m)

 東日本や西日本では、台風本体の雨雲がかかる地域に加え、台風から離れた地域でも台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となって、西日本では15日は、東日本では16日にかけて、雷を伴った猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。

 台風の速度が遅いため、総雨量が平年の8月の月降水量を超える大雨となるおそれがあります。

 気象庁によると、16日6時までの24時間雨量は、多い所で以下のような予想です。

東海地方        350mm
近畿地方        300mm
中国地方        250mm
関東甲信地方      200mm
四国地方        200mm
北陸地方        200mm

 ただし、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。気象庁は「土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください」と呼び掛けています。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

 JR西日本によると、山陽新幹線は8月15日に新大阪駅から岡山駅間で、終日列車の運転を取り止めます。

 在来線でも8近畿・岡山・山陰・北陸各エリアで、計画運休を実施します。8月16日は、近畿・岡山・山陰エリアの一部線区や特急列車において、始発列車より列車の運転を見合わせます。また、その他の線区においても、列車の運転を見合わせる可能性があります。

。最新情報や切符の払い戻しは、JR西日本の公式サイトで確認してください。

 JR東海は、8月14日の東海道新幹線について「計画運休は実施しませんが、現時点で強い雨風が予報されており、長時間の運転見合わせ等が発生する可能性があります」とアナウンスしています。自由席は大混雑が予想されるため、「可能な限り指定席を確保したうえでご来駅、ご移動いただくことをお勧めいたします」と呼び掛けています。

 8月15日の始発から最終列車にかけて、名古屋-新大阪間で運転を取りやめます。なお、東京駅~名古屋駅間では通常より大幅に本数を減らした臨時ダイヤで運行予定です。

・東京駅~名古屋駅間…列車の本数を大幅に減らして運転します。
 【のぞみ号】おおむね1時間あたり4本程度運転します。(普通車全車自由席)
 【ひかり号】終日運転を取りやめます。
 【こだま号】おおむね1時間あたり東京駅~名古屋駅間を1本、東京駅~浜松駅間を1本程度運転します。(普通車全車自由席)
・山陽新幹線との直通運転は、終日取りやめます。

 ただし、強い風雨により、長時間の運転見合わせが発生する可能性があります。

 8月16日は計画運休を実施しませんが、台風被害等の影響次第では、急きょの運転見合わせ等が発生する可能性があるといいます。この間、旅行をやめる場合には、手数料なしで払いもどしを受けられますが、きっぷ売り場は相当な混雑も予想されます。

 最新の情報は、JR東海の公式サイトで確認してください。

 NEXCO中日本の公式サイトでは、台風7号の影響で通行止めが予想される区間と時間帯を公表しています。

NEXCO中日本管内で通行止めの可能性のある区間(NEXCO中日本の公式サイトから https://www.c-nexco.co.jp/)

 NEXCO西日本も8月15~16日、台風7号により、近畿・四国地方の広い範囲の高速道路で通行止めの可能性があると発表しています。

 最新の通行止め情報は、日本道路交通情報センター(JARTIC)へ。

 国土交通省近畿地方整備局などによると、国道でも通行止めが起きる可能性があるといいます。道路情報提供システムや、近畿地方整備局 道路部 Twitter日本道路交通情報センター(JARTIC)などをチェックしてください。

 JALの公式サイトによると、以下のグループ運航便に台風7号の影響が出ています。台風7号の影響が見込まれる便は、手数料なしで搭乗予定便の変更や払い戻しができます。

小松・名古屋中部・大阪伊丹・大阪関西・南紀白浜・但馬・隠岐・岡山・出雲・広島・徳島・高松・高知(多くの運航便で欠航が決定)

欠航に伴い、JALは以下の臨時便を設定しました。窓口はとても混雑しているのでWebでの予約を勧めています。
◆8月15日 JAL4561便 東京羽田/17:05発 大阪伊丹/18:10着
◆8月15日 JAL4562便 大阪伊丹/19:15発 東京羽田/20:30着

小松

 ANAの公式サイトによると、以下の空港を発着する便は台風の影響が懸念されているといいます。遅延や欠航が決定していない場合でも、手数料なしで搭乗予定便の変更や払い戻しができます。

小松・八丈島・静岡・名古屋中部・大阪伊丹・大阪関西・神戸・鳥取・米子・岡山・広島・徳島・高松(八丈島・大阪伊丹空港の発着便は、終日欠航。そのほかも多数欠航を決定)

能登・富山・小松・八丈島・静岡・名古屋中部・大阪伊丹・大阪関西・神戸・鳥取・岡山・徳島・高松