目次

  1. シンプルな対策でも効果は出る
  2. 着目するのは「災害の種類」ではない
  3. できる範囲から始める「身の丈BCP」
  4. 最短1日でできる「簡易版BCP」も

――BCPが重要だと思っていても、つい策定が後回しになってしまうという話を聞きます。最初の一歩を踏み出すために、どんなメリットをイメージするのがよいですか?

 ポイントは二つあります。一つ目は、BCPを作ること自体が予行訓練になるということです。豪雨が来たらどうなるだろう?と自分の頭であらかじめ考えておくことで、緊急時に適切な行動ができるようになる。

 二つ目は、リスクを知ることはチャンスにもつながるということです。たとえば、私が顧問をしていた千葉県のめっき会社は、2019年9月の台風で被害を受けた際にBCPがうまく機能し、その後の受注が倍になりました。

 とはいえ、何か壮大な対策をしていたわけではありません。

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