目次

  1. 計画の主要目標と全体像
  2. コスト削減
    1. 変動費の削減(目標:2500億円)
    2. 固定費の削減(目標:2500億円)
  3. 戦略の再定義
  4. パートナーシップの強化

 日産の公式サイトによると、「Re:Nissan」計画の一番の目標は、2026年度までに自動車事業の営業利益およびフリーキャッシュフローを黒字化することです。CEOのイヴァン エスピノーサ氏は、この目標達成のために、主に以下の3つの柱を中心に進めることを明らかにしました。

  1. コスト削減
  2. 戦略の再定義
  3. パートナーシップの強化

 「Re:Nissan」計画の根幹は、抜本的なコスト削減です。日産は、2024年度実績比で、固定費と変動費をそれぞれ2500億円削減することを目指します。

 変動費削減のため、日産はコストに関する意思決定を迅速に行うため、各部門から集められた約300人のエキスパートで構成される「TdC(トランスフォーメーションチーフ)改革オフィス」を設置します。

 さらに、先行開発や2026年度以降の商品の開発を一時的に停止し、3000人の従業員をコスト削減活動に集中的に振り向けます。

 サプライヤーとの関係も見直され、サプライヤーパネルを再構築し、より少数のサプライヤーと大量取引を行うことで効率化を図ると説明しています。

 固定費削減は、主に生産体制の再編と効率化、人員削減、研究開発(R&D)の効率化などが挙げられます。生産体制では、車両生産工場を2027年度までに現在の17から10へ統合します。

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