目次

  1. 出る杭を作りたい 巻組とは
  2. 東日本大震災後に浮き彫りになった空き家問題
  3. 再販価値のない 負の遺産「空き家」に注目
  4. 空き家をリノベーション 1日から住めるシェアハウス
  5. 入居者は、クリエイティブな生き方をする人たち
  6. 空き家問題、海底2万マイルのようだから面白い
  7. 空き家をきかっけに 人口定着につながって欲しい

 宮城県石巻市に拠点をおきながら、全国各地で空き家を活用した不動産賃貸を手掛ける「巻組」。

 老朽化や立地が良くなかったりするなどで敬遠されがちな空き家を買い取り、リノベーションを施すことで、建物に新たな命を吹き込む事業に取り組んでいます。

大学時代。東京工業大学大学院の研究室のメンバーと共に、初めて石巻市を訪れた。
大学時代。東京工業大学大学院の研究室のメンバーと初めて石巻市を訪れた

 代表取締役社長の渡辺享子さん(36)は、東北地方に甚大な被害をもたらした東日本大震災直後の2011年春に、東京工業大学大学院の研究室のメンバーと共に、ボランティアに取り組むため初めて石巻市を訪れました。

 当時の石巻市は津波による甚大な被害に見舞われ、後に死者3062人、関連死276人、行方不明者414人という被害報告も上がるほどの状況でした。(参考資料:石巻市 2023年9月30日)

 ここが、巻組の原点です。

 巻組の活動の原点に対する思いが、公式サイトにもつづられています。

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