目次

  1. 5つのグループ会社を設立し売上は440%アップ
  2. 兄弟2人の代表はうまくいかないと独立
  3. モノではなく“ノウハウ”や“時間”を売ればいい
  4. 塗装ロボットを導入し生産効率がアップ
  5. 賃貸物件のリフォーム事業に着手
  6. 現実のギャップも修正し市場ニーズとらえる
  7. 利益率を高めるためにマーケットを一軒家に絞る
  8. 現状維持は衰退 だからこそ「チェンジ&チャレンジ」

 大熊さんの本業は、機械部品塗装のオークマ工塗です。それ以外に設立した会社は、不動産賃貸会社やリフォーム会社など5つあり、グループ全体の売上は約7.4億円(2022年度)に上ります。

 オークマ工塗1社、一事業のみであった10年前と比べると、440%にまで成長しています。また、グループ全体で30件ほどの不動産を保有することで、資産額も562%に伸びています。

 オークマ工塗のルーツをたどると、父の正明さんにあります。塗装職人だった正明さんは1959年に独立し、機械部品の塗装などを手がける大正インダストリーを設立します。

 幼いころから工場に遊びに行っており「父親も含め、塗装職人の姿に憧れていた」と話す大熊さんは、自然な流れで家業に入ります。

 大熊さんには兄がおり、事業を継承する際には2人代表となりましたが、事業継承後の業績は芳しくありませんでした。

 「仲が良かったばかりにお互いが遠慮してしまったのです」

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