全国で減便・廃止相次ぐ路線バス 2024年問題など全路線の1割に影響
路線バスの減便が全国で相次いで公表されています。帝国データバンクによると、全国127社のうち、運行ダイヤの改正などにより、少なくとも81%にあたる103社で2023年以降に「減便・廃止」を実施するといい、127社の約1.4万路線のうち、少なくとも約10%に相当する路線で、減便や廃止の影響が及ぶ可能性があると推計しています。
路線バスの減便が全国で相次いで公表されています。帝国データバンクによると、全国127社のうち、運行ダイヤの改正などにより、少なくとも81%にあたる103社で2023年以降に「減便・廃止」を実施するといい、127社の約1.4万路線のうち、少なくとも約10%に相当する路線で、減便や廃止の影響が及ぶ可能性があると推計しています。
2023年10月以降、減便・廃止を公式サイトで公表しているバス運行会社の一例は以下の通りです。
帝国データバンクが、30路線以上を有する、公営バスを除いた全国の民営路線バス運行業者127社を対象に調査した結果、運行ダイヤの改正などにより2023、2024年に「減便・廃止」を実施・予定・検討中の事業者を含めると計103社に上り、81.1%に上りました。
ほぼすべての都道府県におけるバス路線で減便・廃止が実施されるといい、帝国データバンクの推計では、調査対象となった127社で運行が判明した約1.4万路線のうち、少なくとも約10%に相当する路線で、減便や廃止による影響が及ぶ可能性があるといいます。
路線バスの減便・廃止となる背景について、バス各社の公式サイトを調べると、ドライバーの時間外労働に年960時間の上限が課される「2024年問題」に対応するためであったり、運転士の人手不足を挙げている例が多くみられたりしました。
バス運転士の人手不足の背景として、帝国データバンクは「他業種に比べて給与水準が低いことや、長時間労働など待遇面の悪さが人材定着に悪影響を及ぼしているとの指摘がある。加えて、コロナ禍で落ち込んだ乗客数が完全に戻り切れていないことや、燃料費高騰による収益面での打撃も重なり、賃上げで運転手を確保する余力のあるバス会社が少ないことも、問題解決の糸口が容易に見つからない要因となっている」と指摘しています。
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