目次

  1. 闇バイトとは SNS・掲示板で応募 強盗事件も発生
  2. 闇バイトの特徴 好条件や隠語に注意
  3. タイミーでの募集にも隠語か
  4. タイミー「闇バイト対策を徹底」

 警察庁の公式サイトによると、闇バイトとは、SNSやインターネットの掲示板で、仕事の内容を明らかにせずに著しく高額な報酬の支払いを示唆するなどして犯罪の実行者を募集することを指します。

 首都圏で闇バイトによる強盗事件が相次ぎ、社会問題となっています。

 一度加担してしまうと、「やめたい」と思っても応募時の個人情報をもとに「家に行く」「周囲の人に危害を加える」と脅され、逮捕されるまで抜け出せず、最後は「捨て駒」として切り捨てられることがあります。

 闇バイトには「高額バイト」「即日入金」「書類を受け取るだけ」などと一見して好条件が書かれていたり、募集情報のなかに隠語が使われていたり、匿名性の高いアプリでの連絡が求められたりするといった特徴があるといいます。

 警察庁が、闇バイトに応募しても「確実に保護する」と呼びかけたところ、相談があって保護した事例が46件あったといいます。今後も相談先として、警察相談ダイヤル#9110または近くの警察署まで相談するよう呼び掛けています。

 こうしたなか、タイミーでも闇バイトではないかという募集が出ていることがSNSで指摘されています。

 たとえば11月9日から募集のあった「深夜の散歩が好きな方必見!夜道で猫を探すバイト」。業務内容は「指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです」とし、報酬は7500円と記載されていました。この募集に対し、SNS上では、「猫」とは防犯カメラまたは高級車を指す隠語だとする指摘も出ていました。

 複数のスキマバイト案件について、闇バイトの募集ではないかという指摘がSNSで出るなか、タイミーのSNS公式アカウントは「求人を掲載する事業者のチェックと、求人内容のチェックを中心に闇バイト対策を徹底しています。求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています」と説明。

 そのうえで、タイミーのアプリ内には「通報ボタン」もあるとして「ワーカーのみなさまも怪しいと感じた求人内容があったら通報ボタンでお知らせしてください。もしも、募集の内容は通常だったけど、現場で違和感を感じたら、すぐに勤務を終了し、通報ボタンでお知らせください」と注意を呼びかけました。

 ただし、実際には怪しい募集が出ていると指摘されているため、タイミーの投稿に対し、対策が不十分でないかとする指摘も出ています。

 これに対し、タイミーは12月6日、不正利用防止に向けた新たな取り組みを発表。それによると、24時間365日、求人原稿を掲載前に全件チェックする体制を構築したといいます。さらに、緊急連絡先として渡される個人の電話番号は、勤務直前まで開示されない仕組みも新しく構築したといいます。