Canvaの使い方を画像つきで解説 便利な技やスマホ版との違いも紹介
誰でもデザインを簡単に作れるツールとして「Canva(キャンバ)」が注目されています。この記事では、登録の仕方や基本的な画像制作の手順、知っておくと便利な技やスマホ版との違いを、Canva公式クリエイターが初心者の人向けにわかりやすくご紹介します。
誰でもデザインを簡単に作れるツールとして「Canva(キャンバ)」が注目されています。この記事では、登録の仕方や基本的な画像制作の手順、知っておくと便利な技やスマホ版との違いを、Canva公式クリエイターが初心者の人向けにわかりやすくご紹介します。
目次
Canva(キャンバ)とは、ソフト不要で、ネット環境があればブラウザ上で使える無料のデザイン作成ツールです。特徴とできること、料金についてご紹介します。
Canvaにはさまざまなデザインのテンプレートが用意されています。そのテンプレートのフォントを変える、写真やイラストなどの素材をテンプレートの決められた場所にドラッグ&ドロップする、といったシンプルな操作だけでデザインできるのが特徴です。これまでのツールと異なり、デザイナーではない人でも本格的なものが簡単に作れます。
素材もCanvaには豊富にあり、いろいろなサイトから素材を集める必要がなく、スムーズに制作を進められます。
また、画像だけではなく、動画やWebサイトまで幅広くデザインでき、難しい知識が必要な作業もCanvaを使えば簡単にこなせます。
ほかに、共同編集できる機能もあるので、例えば複数人で会議をしながら、同時に同じデータのデザインをすることも可能です。
Canvaは無料で始めることができます。
無料プランでは一部の機能や素材に制限がありますが、作成から書き出しまで一通りのデザイン作業が可能です。
Canvaを有料プランにすると、使える機能や素材の制限がなくなるので、幅広いデザインの表現ができます。
有料プランは2つあります(料金は、いずれも2022年10月時点のものです)。
Canva Proは、個人ユーザー向けの有料プランです。素材やテンプレート、フォントなどがすべて使えるようになります。
また、ワンクリックで写真の背景を消すことができる「背景リムーバ」や、同じデザインでサイズ変更できる「マジックリサイズ」など、便利な機能が使えます。
ストレージも5GBから1TBに大幅増量となり、動画などの容量が多い素材やデザインも多数保存できます。
Canva Proはトライアルとして30日間無料で試すことができます。
2人以上のチームで使うためのプランです。個人ユーザー向けCanva Proの機能がすべて使えることに加え、ブランドコントロール機能などチームで共有するのに便利な機能が使えます。
では、Canvaを実際に使ってみましょう。Canvaを利用するには、まずアカウント登録が必要です。
CanvaのWebサイトにアクセスして、トップページの「無料で登録する」ボタンをクリックします。
登録はメールアドレスやGoogleアカウント、Facebookアカウントなどでできます。自分の都合のいいものを選びましょう。
登録を進めていくと利用目的のアンケートが表示されるので、自分に合った項目を選択します。
また、CanvaのチームプランやProプランのご案内が途中入りますが、必要なければ右上の「後で」ボタンをクリックして先へ進めてください。
登録が完了するとCanvaのホーム画面が表示されます。
これでCanvaの登録が完了しました。
Canvaの登録をしたら、すぐにデザイン作業を始められます。使い方は自分でいろいろ触って覚えるのが一番ですが、何から始めたらよいのかわからない……という人もいるでしょう。基本的な画像作成の手順をご紹介します。
デザインを作成するには、まずデザインのサイズを決めます。
ホーム画面中央のアイコンから作りたい画像のサイズを選択するか、右上にある「カスタムサイズ」で作りたい画像のサイズを指定します。
今回はよく使われる「Instagramの投稿(正方形)」のサイズで制作を進めます。
画像のサイズを指定すると、デザインのキャンバスが開きます。開いたら、左側の「テンプレート」をクリックします。
テンプレートの一覧が左側に出てくるので、好きなデザインのものを選びましょう。デザインをクリックすると、キャンバス内にそのデザインが反映されます。
反映されたテンプレートの変更したい文字のところをクリックすると、文字を編集することができます。好みの文字に変更してください。
文字を追加したい場合は、画面左側にある「テキスト」をクリックします。
「テキストボックスを追加」というボタンがあるので、そこをクリックするとキャンバス内にテキスト(文字)が入ります。
テキストボックスを選択した状態にすると、画面上部にテキストの設定項目が表示されます。
よく使う設定は、左から「フォントの変更」、「サイズの変更」、「色の変更」です。その他にも太字にしたり、スペースを変えるなどの設定もあります。
またテキストはテンプレートによってはグループ化されていることがあります。グループ化とは要素をまとめて移動することができる便利な機能です。
グループ化されている要素は、点線で囲まれています。もし解除したい場合は、右上にある「グループ解除」をクリックします。
反対に再度グループにしたいときは、「shiftキー」を押しながらグループにしたい要素をクリックして複数選択し、右上の「グループ化」をクリックします。
テンプレートの写真を別の写真素材に変更するときに、Canva内で用意されている写真素材を入れたい場合は、画面左側にある「素材」をクリックします。
上の方に検索窓が表示されるので、探したい写真素材のキーワードを入れて検索します。
検索結果は写真だけではなく、グラフィックや動画なども混ざって表示されるので、上部の「写真」をクリックすると写真だけが表示されるようになります。
また、「王冠マーク」がついている素材は有料素材で、Proプランの場合は追加料金無しで使えます。無料プランでも1つ120円を支払えば使うことができます。
無料プランの人が有料素材を配置すると、素材の上にCanvaのロゴが透かしで入ります。Proプランにするか、120円で購入することで透かしが消えます。
検索して気に入った画像を見つけたら、その画像をドラッグして差し替えたい画像の上に持っていきます。すると、自動的に同じサイズで写真を差し替えることができます。
デザインができあがったら画像を書き出します。右上の「共有」ボタンからデザイン画像をダウンロードできます。
ダウンロードする際にpngやjpgなどファイルの種類を選択できます。Instagramの投稿画像でしたら、推奨マークがついている「png」で大丈夫です。
ファイルの種類を決めたら「ダウンロード」ボタンをクリックしてダウンロードをします。
以上がCanvaの基本的な使い方です。次に、Canvaを使うときに知っておくと便利なコツを、2つご紹介します。
画面左側の「素材」から写真やグラフィックなどを配置することができますが、キーボードの「/(スラッシュ)キー」を押すと、「スラッシュマジック」というウィンドウが表示されます。
左側から探す手間がなく、特に線や図形などを配置する際には時間短縮になりおすすめです。
Canvaではアニメーション機能があり、SNSの投稿やプレゼン資料などに入れると効果的な「動き」を簡単につけることができます。
動きをつけるときは、まず動きをつけたいテキストや素材を選択して画面上に表示される「アニメート」をクリックします。
「アニメート」をクリックすると左側に色んなアニメーションの動きが表示されます。マウスを乗せるとどんな動きになるか試すことができます。
好みの動きが決まったら、そのアニメーションをクリックして決定してください。
Canvaにはスマホアプリもあります。操作画面は違いますが、パソコンとできることは変わりません。
同じアカウントでログインすればパソコンと同期されるので、外出先で作り始めて、帰宅後パソコンで仕上げをする、という使い方もできます。
以下のリンクからアプリをダウンロードできます。
・Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.canva.editor&hl=ja&gl=JP
アプリをインストールすると、最初にログイン画面が表示されるので、パソコンと同じ方法でログインします。
スマホ版の編集画面で、写真や文字などを追加したいときは、すべて左下の「プラス(+)」をタップして配置します。
「プラス(+)」をタップすると、パソコン版のときは左側にあった素材や文字の項目が画面下に出てくるので、横にスライドさせながら必要な項目をタップします。
「素材」ではパソコンと同じように検索して探せます。
Canvaの公式サイトによると、Canvaで作成したデザインは、具体的には次のような商用利用ができます。
ただし、Canvaの素材(写真・音楽・動画など)を無加工の状態で、販売、再配布、クレジットの取得をしたり、Canvaで作成したデザインをつかって商標登録をしたり、Canvaの素材をストックフォトサービスなどのサイトで販売したりすることは禁止されています。
Canvaのテンプレートや素材は無加工の状態で第三者に販売または配布することが禁じられている理由として、「Canvaのテンプレートや素材の作成者が著作権を所有しているため、著作権侵害に相当する」と説明しています。
著作権に関連するテーマでは「Text to Image(画像生成AI)」機能をつかって作った画像について、Canvaは「著作権を主張することはありません」と説明しています。
Canvaで誰でも簡単にデザインができるようになり、デザイン経験がない人でもクオリティの高い画像が作れる時代になりました。
デザインを自分で作ることで、コストをかけずスピード感を持ってご自身の事業やビジネスを進められます。ぜひCanvaで楽しくデザイン制作してくださいね。
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