目次

  1. 研修で伝えるマインドセット
  2. 育成は教育と管理の2軸で
  3. 研修終了はテストの合格で
  4. 新人にも明確な評価制度を

 我々が企業から新入社員を対象にした研修の依頼をお受けする際、最初に「社員は会社に評価される存在である」ということをお伝えしています。

 入社前は逆で、社員が会社を評価する側です。無数にある会社のなかから働く先を選ぶのは求職者の自由で、会社側は求職者に選んでもらわなければなりません。しかし、ひとたびその会社の一員になれば、両者の関係性は180度変わります。仕事には必ず評価者がいますから、各社員が好き勝手に仕事をするわけにはいかないのです。

 経営者は、この事実を新入社員研修の場でしっかりと説明しましょう。勘違いをしているうちは、社員は責任を持って仕事をしようとせず、いつまでも評価を得られなくなるからです。私がこの話をすると、多くの人が「新人のうちに知ることができてよかった」と言ってくれます。

 とはいえ、中途採用をするのであれば、この勘違いをしている社員は可能な限り採用を見送った方がよいです。新卒社員は社会人の経験がないため、こうした勘違いをしていても仕方がありませんが、中途社員の意識は簡単には変わりません。

 面接の段階でこの勘違いをしている求職者を見極めるポイントは二つあります。一つは前職批判をしないこと、もう一つは自分の失敗を語る際に、人のせいにしないことです。つまり自責で物事を捉えられているか、評論家体質がないか、確認してみてください。

 もう一つ、新人研修の間に伝えておきたいマインドセットがあります。

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