目次

  1. 会社を成長させるナンバー2とは
  2. 上下関係をあいまいにしない
  3. 指示の「一個飛ばし」は厳禁
  4. ナンバー2の顔色をうかがわない
  5. 育成に必要な経営者の覚悟
  6. 次のナンバー2候補を育てる道も
  7. ナンバー2が機能しなかった事例
  8. ナンバー2を成長のエンジンに

 社員数が3~4人程度の会社であれば、経営者自らが社員全員をマネジメントできるかもしれません。しかし、それ以上の規模になると、経営者はどうしてもマネジメントに時間を割けなくなります。会社の方向性や事業戦略をじっくりと練る時間を確保するためには、実働部隊を指揮するナンバー2が不可欠です。

 といっても、ナンバー2に特別なスキルは必要ありません。経営者が何を望んでいるかを正しく理解できる力と、それを実現するためのリソースを調達する力があれば十分です。

 リソースを調達する力とは何でしょうか。それは、経営者の高い要求に対して即座に「できません」と応じるのではなく、手持ちのリソースで対応できないときは外部の協力を仰ぐなどして実現を目指す力と言い換えられます。このような柔軟性と行動力を備えたナンバー2がいれば、会社は飛躍的に成長していくでしょう。

 しかし、ナンバー2の育成に手こずる経営者は少なくありません。例えば、経営者とナンバー2が対等な「パートナー」として会社を興し、その後、互いをライバル視するようになって対立関係が生まれる場合もあります。

 他にも、ナンバー2が頼りなく見え、マネジメントを任せられずに経営者が口出ししてしまい、結局、ナンバー2が辞めてしまったといった話は多いでしょう。逆に、専門知識にあふれたナンバー2に辞められたら困るという思いから、正しいマネジメントができずに好き勝手を許してしまう例もあります。

 こうした失敗をせずにナンバー2を頼れる右腕にするため、経営者が意識すべきポイントは大きく三つあります。

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