モチベーションを上げる著名人の言葉7選 やる気を引き出す声のかけ方も
モチベーションが上がれば、組織の生産性も上がります。しかし、具体的にどのようにしてモチベーションを上げればよいのか、悩んでいる人も多いでしょう。この記事では、多くの人のモチベーションについてコーチングしてきたコミュニケーションの専門家が、スポーツ選手やマンガの言葉を紹介しつつ、モチベーションを上げるための具体的な方法をお伝えします。
モチベーションが上がれば、組織の生産性も上がります。しかし、具体的にどのようにしてモチベーションを上げればよいのか、悩んでいる人も多いでしょう。この記事では、多くの人のモチベーションについてコーチングしてきたコミュニケーションの専門家が、スポーツ選手やマンガの言葉を紹介しつつ、モチベーションを上げるための具体的な方法をお伝えします。
目次
モチベーションが上がると、目標に向かってやる気を出して行動を起こしたり、興味のあることに対して積極的に関わろうとしたりします。いわゆる「エネルギーが高い」状況のことで、元気に行動を起こす場合に「モチベーションが上がっている」といえます。
モチベーションは、行動を起こすための原動力ともいえます。モチベーションが上がることによって、仕事などの取り組みに対して積極的な姿勢を持ち、目標達成へ向けての行動を起こすようになります。
組織においては、働く人のモチベーションが上がることで生産性が向上します。また、新しいことへのチャレンジが見込めたり、一丸となって組織目標の達成へと向かったりすることも可能になります。
目標を達成しようとすると、脳内の神経伝達物質の一つである「ドーパミン」が放出されます。特に、中長期的な目標に向かうときに多く分泌されます。
ドーパミンはワクワクしたり楽しいと感じたりしたときに多く発生し、「これをやると楽しいぞ!」という感情に結びつきます。その結果、今取り組んでいることをポジティブに受け止め、モチベーションが上がっていくようになります。
モチベーションが上がると、取り組みに対し積極的な姿勢を持つようになります。一方、モチベーションが下がると、消極的になり、業務に対する質や効率が下がります。
では、モチベーションが下がるときとはどんなときなのでしょうか。その原因は人によってさまざまですが、主に以下のような要素が挙げられます。
モチベーションが下がってしまう原因 |
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・やりたいことができない ・悩みを抱えている ・ストレスや疲労が蓄積している ・周りから認められない |
やりたいことができないと、ワクワクや楽しさを感じられなくなります。その結果、ドーパミンの分泌が抑制され、モチベーションが低下してしまいます。これは、叱られたり、仕事そのものが嫌になったりしたときに起こりがちな現象です。
特にプライベートで悩みを抱えていると、脳が悩みに支配されてしまい、仕事に身が入らなくなります。その結果、意欲的に取り組もうという気持ちが低下します。
職場での人間関係や、仕事に対してのプレッシャーなどさまざまなストレスを受けてしまうと、脳内の神経伝達物質の一つ「セロトニン」の分泌量が少なくなります。その結果、精神が不安定になり頑張ろうという意欲が低下します。
仕事で頑張って成果を出したのに、それが認められないと喪失感が高まり、モチベーションは下がってしまいます。努力が認められないと「やっても無駄だ」という気持ちが高まり、それ以上の行動を起こさなくなってしまいます。
モチベーションを上げるにはどうすればよいか。まずはモチベーションを上げるための言葉を自分に投げかけてみましょう。ここでは、モチベーションが上がる名言を7つご紹介します。
「努力は必ず報われる」
この言葉は一度は耳にしたことがあるでしょう。これは多くの人が言っていますが、元プロ野球選手の王貞治氏はさらにこの言葉も続けています。
「もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない」
すなわち、努力は正しい方向に向けなければならない、ということです。
「常に明るさを失わず努力する人には、神はちゃんと未来を準備してくれます」
これは、京セラ・KDDIの創設者である稲盛和夫氏の言葉です。失敗してすべてを投げ出したくなっても、前向きに明るさを持って努力を続ければ、必ず明るい未来は築けるものです。
「人の世には道は一つということはない。道は百も千も万もある」
これは、坂本龍馬が残した言葉です。何かにつまづいたり失敗したりしたとしても、それは一つの道だけのこと。目標に向かう道はいくらでもあるので、何度でも挑戦し続けることが大事です。
「あきらめたらそこで試合終了だよ」
これを知っている人は多いでしょう。マンガ・SLAM DUNKの安西先生の言葉です。あきらめずにモチベーションを高めてやり続けていれば、まだまだ勝負は終わっていないのです。
「敗北は最終目的ではない。それは教訓であり、次に進むための糧である」
これは元南アフリカ大統領、ネルソン・マンデラ氏の言葉です。敗北をしても、それで終わりではないのです。さらに前を向いて進むために、私達は敗北から学び、再び次に進むことができるのです。
「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただひとつの道」
元メジャーリーガーのイチロー氏の言葉です。どんなことでも一足飛びに達成することはできません。小さいことを積み重ねてきたからこそ、気がついたら偉業を達成することができるのです。
今やっていることが小さな歩みに見えても、それを止めずにやり続けてみましょう。
「壁というのはできる人にしかやってこない。だから、壁があるときはチャンスだと思っている」
もう一つ、イチロー氏の言葉を紹介します。壁はどんな人にも現れます。けれどその壁を乗り越えることができれば、必ず成長した自分がいます。今が成長のチャンスだと捉え、壁に挑んでいきましょう。
目の前の相手のモチベーションを上げたい。そういうときには、次のような点に着目をして声をかけてあげると効果的です。
モチベーションを上げる声のかけ方 |
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・結果よりもプロセスに目を向ける ・感謝の言葉を伝える ・期待の言葉をかける |
結果が出たときに褒めするのは当然のことでしょう。けれど、それでは結果が出ないとモチベーションを上げられません。大事なのは「今現在行っていること」、つまりプロセスに目を向けることです。
「今のプロジェクト、頑張ってやってくれているね」
「この仕事、いつも地道にやってくれてありがとう」
このように今やっていることを認められると、モチベーションは上がるものです。
「ありがとう」に代表される感謝の言葉。感謝の言葉をかけられると「やってよかった」という気持ちが生じ、自己肯定感が高まります。それによって「またやってあげよう」という行動へのモチベーションが高まります。
感謝の言葉を伝えることは、良好な関係構築にもつながるため、ストレスの低減にも役立ちます。
「この件は君に任せるよ」「あなたにはとても期待しているよ」「君ならできると思っているからね」などの言葉をかけることで、その期待に応えようとモチベーションが上がり、行動を起こそうとします。
これは心理学的には「ピグマリオン効果」と呼ばれ、自己肯定感を高めることにも役立ちます。
組織のモチベーションを上げるには、言葉かけ以外にも次のようなことに意識を向けてみましょう。
人は「目的」=「何のために」、「目標」=「どこまでやるか」が明確になると、それに向けて行動を起こそうという意欲が高まります。これらが明確になっていると、自分たちの向かうべき方向性がそろい、みんなで達成しようという意欲が高まるものです。
これが組織全体のモチベーションを向上させます。
自分の強みを生かした行動は、その才能を発揮したいという思いが強くなるため、自然とモチベーションが上がるものです。
そのため、組織内で個人の強みを発揮できる場を与えてみましょう。場合によっては、強みをさらに生かすような研修を受けてもらうことも有効です。
自分の強みが組織に生かされ、それが成果を生むことにより、さらにモチベーションも上がっていきます。
モチベーションが低い人に対して、無理にモチベーションを上げようとしても、なかなか盛り上がらないものです。逆に、すでにモチベーションが高い人をモチベーターとして全体を盛り上げる役を担ってもらうと、その勢いに飲まれて組織全体が盛り上がっていきます。
これは、という人を見つけて役割を与えることで、組織内のモチベーションはさらに向上していきます。
ここまでモチベーションを上げることについてお伝えしてきましたが、これは自分でやろうと思ってもなかなかできることではありません。しかし「朱に交われば赤くなる」のことわざの通り、人は周りの環境で大きく変化するものです。
すでにモチベーションの高い組織に入れば、自ずとモチベーションも上がっていきます。そのためには、まずは管理職や上司が部下に対してモチベーションの上がる言葉かけを頻繁に行ってください。
そうやって居心地のいい環境を作ることで、人はどんどん変わっていくものです。そんな組織を皆さんの手で作っていくことを願っています。
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