Go-Tech事業、2025年2月に公募開始へ 中小企業の研究開発支援
Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)とは、中小企業の研究開発・試作品開発などを支援する事業です。採択されると、最大3年間、研究開発経費などについて2/3以内の補助金を受けられる可能性があります。中小企業庁は2025年度当初予算案をもとに、事業の公募について、事前予告を出しました。補助事業期間・補助金額などを紹介します。
Go-Tech事業(成長型中小企業等研究開発支援事業)とは、中小企業の研究開発・試作品開発などを支援する事業です。採択されると、最大3年間、研究開発経費などについて2/3以内の補助金を受けられる可能性があります。中小企業庁は2025年度当初予算案をもとに、事業の公募について、事前予告を出しました。補助事業期間・補助金額などを紹介します。
中小企業庁の公式サイトによると、Go-Tech事業は、中小企業者等が、ものづくり基盤技術とサービスの高度化に向けて、大学や地方公共団体の産業支援機関・試験研究機関等と連携して行う研究開発等を支援する事業です。
具体的には、「中小企業の特定ものづくり基盤技術及びサービスの高度化等に関する指針」を踏まえた研究開発等が支援対象になります。
商業・サービス競争力強化連携支援事業(サビサポ事業)、戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)は、2022年度からGo-Tech事業に統合されています。
2025年度の事業は当初予算が国会で成立することを前提としています。
Go-Tech事業は、中小企業・小規模事業者を中心として大学、公設試験研究機関など2者以上で共同体を組んでいる必要があります。
事業の申請書の提出は「e-Rad(府省共通研究開発管理システム)」で受け付ける予定です。手続きに時間がかかる場合がありますので、余裕をもって登録手続きをしてください。
補助額は、「通常枠」か、民間ファンド等から出資を受ける予定がある研究開発等を重点的に支援する「出資獲得枠」かで異なります。
通常枠 | 出資獲得枠 | |
---|---|---|
事業期間 | 2年度または3年度 | |
補助上限 | 単年度あたり4500万円以下 2年間合計7500万円以下 3年間合計9750万円以下 |
単年度あたり1億円以下 2年間合計2億円以下 3年間合計3億円以下 ただし、補助上限額はファンド等が出資を予定している金額の2倍を上限とする。 |
補助率 | 中小企業者等(補助率:2/3以内) 大学・公設試等(補助率:定額) |
|
補助対象経費 | 人件費・謝金、機械装置等の設備備品費、消耗品費、委託費等 |
通常枠で100件程度、出資獲得枠で4件程度の採択を予定しています。
2025年度事業は、2025年2月中旬~4月中旬を予定しています。ただし、変更の可能性がありますので応募するときは最新の情報をチェックしてください。なお、2025年度は、2回目の公募は予定していません。
中小企業庁の公式サイトには、過去の採択事例が掲載されています。
たとえば、次のような事例を紹介しています。
Go-Tech事業の問い合わせ先は、主たる研究開発等の研究実施場所の都道府県を所管する経済産業局等までお問い合わせください。詳しくは中小企業庁の公式サイトへ。
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