目次

  1. Googleグループとは
  2. ダイソーから流出した可能性のある個人情報の項目
  3. 「公開」状態発覚後の対応

 Googleグループヘルプによると、Googleグループとは、1つのメールアドレスでグループのメンバー全員にメールを送信する機能のほか、ミーティング、会議、予定を管理したり、共同トレイを作成し、メンバーに会話を割り当てて確認できたりするサービスです。

 グループを作成した後は詳細設定が必要です。

 大創産業によると、4月26日、弊社の業務で利用していた「Googleグループ」の閲覧権限の設定不備で、顧客、取引先、中途採用応募者、従業員等とやりとりしたメールの一部が外部から閲覧可能な状態だったことが外部からの指摘で発覚しました。

 詳しく調べたところ、57グループの「Googleグループ」で、閲覧制限が公開設定とされたままだったといいます。

 流出した可能性のある個人情報の項目は以下の通りです。

ダイソーECサイト利用者: 計4498件

  • 氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の情報:4,008件(うち口座情報を含むもの49件)
  • 住所のみ:355件
  • メールアドレスのみ:135件 ECサイト利用者に対しては、漏えいした可能性がある情報について個別にメールで連絡

取引先: 計4578件

 会社名、担当者氏名、部署名、役職、電話番号、メールアドレス等の情報

中途採用応募者: 計698件

  • 履歴書、職務経歴書等の情報:615件
  • 氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の情報:83件

従業員: 計533件

  • 氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、所属、役職等の情報:380件
  • 健康保険証等の情報:149件
  • 要配慮個人情報等の情報:4件

 大創産業は判明直後に57グループすべてを非公開へ設定変更しました。現在では、社員が個人の判断でグループを新規作成できないよう制限した上で、作成時には申請承認手続きをとるフローを設定し、再発防止に努めていると説明しています。

 大創産業は、2025年5月1日に個人情報保護法に基づき個人情報保護委員会へ今回の事案を報告しました。今後も引き続き個人情報保護委員会からの指導を受けながら対応を進めていくとしています。