【6月8日】73年前、ジョージ・オーウェルが小説「1984年」を出版
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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73年前の1949年6月8日、イギリスの作家ジョージ・オーウェル(1903-1950)の小説「1984年」が出版されました。
「1984年」は、“ビッグ・ブラザー”率いる党が支配する全体主義的な近未来が舞台です。
主人公は真理省記録局に勤める党員で、仕事は歴史の改ざん。
ストーリーは党体制に不満を抱いた主人公が反政府の地下活動にひかれるようになる、といった形で進みます。
1984年が迫った前年1983年12月当時の朝日新聞では、「オーウェルの年1984年 予言的中率上昇 満期には80%台か」の見出しで、オーウェルが「1984年」で著した予言の的中率について触れています。
「米国の精神生物学者で未来学者のデービッド・グッドマンは、オーウェルが『一九八四年』で行った予言の的中打率を研究、一九七二年に最初の研究発表を行った。それによると、小説中の予言百三七件中、八十件までが大体において実現されており、的中率は五十八%強。そして六年後の七十八年に再測定してみたら、実現した予言は百件を超え、打率はなんと七〇%強を記録」
朝日新聞東京本社発行の1983年12月3日付夕刊
と紹介しています。
また、アップルコンピューター(現・アップル)が1984年のスーパーボウル(プロフットボールリーグの王者を決める大会)で、「1984年」をモチーフにした「マッキントッシュ」のCMを放映。
群衆を前に演説する“ビッグブラザー”の巨大なテレビ画面を、飛び込んできた女性がハンマーを投げてたたき割る、という演出がされました。
CMは「(マッキントッシュの登場で)あなたはなぜ1984年が『1984年』にならないかがわかるでしょう」という言葉で締めくくられます。
ジョージ・オーウェルは「1984年」の出版から約7カ月後の1950年1月、肺結核のため46歳で亡くなります。
彼が現代の政治や社会、経済を見たら、どのような小説を執筆するのでしょうか。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月8日に公開した記事を転載しました)
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