ネオジム磁石商品に「知育」使わないで 経産省、EC運営者に協力呼びかけ
ネオジム磁石製の「マグネットボール」「マグネットキューブ」と呼ばれる製品で子どもが誤飲する重大事故が複数発生しているため、経済産業省は2022年6月24日、インターネットモール運営事業者に対し、販売ページ上で「知育」といった表現や子どもの写真やイラストを使わせないよう協力を呼びかけました。
ネオジム磁石製の「マグネットボール」「マグネットキューブ」と呼ばれる製品で子どもが誤飲する重大事故が複数発生しているため、経済産業省は2022年6月24日、インターネットモール運営事業者に対し、販売ページ上で「知育」といった表現や子どもの写真やイラストを使わせないよう協力を呼びかけました。
子どもが誤飲して内蔵を傷つけるなど重大事故が起きているとして消費者安全調査委員会と日本小児科学会が2021年11月に注意喚起しているネオジム磁石の製品は次の通りです。
複数のネオジム磁石を誤飲すると、消化管を挟んで磁石が引き合うため、磁石の圧力がかかった部分が壊死して消化管等に穴が開くことがあります。その結果、腸の捻転・通過障害が起こり、放置すれば死亡に至る可能性があると指摘しています。
消費者安全調査委員会などによると、欧州、オーストラリア連邦、ニュージーランド、カナダ、中華人民共和国、大韓民国には、法的拘束力を有する磁石玩具に対する技術基準が ISO 8124-1などに準拠して定められているといいます。
しかし、日本では、同種の法的な規制が定められていません。そのため、海外では規制されていても、国内ではマグネットセットを製造、輸入、販売できてしまっています。
経済産業省は6月24日、主要なインターネットモール運営事業者に対して、子どもの誤飲事故を防止するため、インターネットモール上でネオジム製品を販売する事業者に下記の内容を通知し、販売ページを確認するよう協力を求めました。
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