パソコンで偽のウイルス感染警告の消し方を紹介 通知を無効化する方法も
パソコンでインターネットを利用中に、突然画面に「ウイルス感染警告」「トロイの木馬に感染しました」というメッセージが表示され、偽のサポート窓口に誘導する手口が増えています。音声とともに警告画面が重なって表示され、「閉じる」ボタンが隠されブラウザを閉じられなくする手口もあります。そこで、偽セキュリティ警告の見分け方とウイルス感染警告の消し方について解説します。
パソコンでインターネットを利用中に、突然画面に「ウイルス感染警告」「トロイの木馬に感染しました」というメッセージが表示され、偽のサポート窓口に誘導する手口が増えています。音声とともに警告画面が重なって表示され、「閉じる」ボタンが隠されブラウザを閉じられなくする手口もあります。そこで、偽セキュリティ警告の見分け方とウイルス感染警告の消し方について解説します。
目次
情報処理推進機構(IPA)の公式サイトによると、ネット利用中に「突然ブラウザ上に表示された警告」は、偽警告やサポート詐欺の可能性が高いと指摘しています。
ウイルス感染警告の偽ポップアップは、警告表示に電話番号を表示して電話をかけさせる手口も多くみられます。IPAは偽セキュリティ警告における5つの典型的な表示例を紹介しています。
偽セキュリティ警告の画面に表示された電話番号に電話すると、オペレーターより有償サポート契約と代金支払いへ誘導されるといいます。
その後も更新名目などで費用請求が続く場合があるので、まず、警告画面記載の電話番号に電話をかけないようにしましょう。
IPAは2024年9月、楽天、ヤフー、Amazonなどのサービス名で検索して、広告枠から偽警告ページへ誘導される相談が寄せられているとして「偽警告画面に記載されている番号に電話をかけないでください」と注意を呼び掛けています。
次に偽のウイルス感染警告の消し方を紹介します。偽のポップアップは、全画面表示により「×(閉じる)」ボタンを押せないようにしていたり、閉じるボタンを押すと別のポップアップが表示されたりする場合もあります。その場合は、次の方法を試してください。
IPAの公式サイトでは、偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方を体験できます。全画面表示となっている状態から、「ESCキー」を長押しして「×」を出現させ、ブラウザを閉じる操作を実際に試してみてください。
Windowsの場合は「Ctrl」+「Alt」+「Delete」を同時に押して、パソコンを再起動させてください。または、タスクマネージャーを開き、使用中のブラウザを選択して「タスクの終了」を選んでください。
ブラウザを閉じても通知が止まらないといった場合は、ブラウザに登録した通知許可を削除すれば、ポップアップ通知を無効化できます。
2024年夏ごろからはIPAの窓口に操作不能の偽メッセージが表示される相談が出てきたといいます。「安心相談窓口に寄せられている相談内容から、当該画面が出現する以前に意図しない何らかのソフトやサービスをインストールしてしまったことが原因と推定されます」としており、従来のESCキー対応では解消できない場合もあるといいます。
IPAの公式サイトでは、次の対処方法を案内しています。
パソコンの電源が切れた場合、IPAはパソコンの初期化を勧めています。初期化の手順や方法および不明点については、パソコンの取り扱い説明書やメーカーのホームページ、あるいはメーカーのサポートや購入店などで確認してください。
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