目次

  1. セーフティネット保証2号とは
  2. セーフティネット保証2号の対象企業
  3. セーフティネット保証2号の保証条件
  4. 相談窓口
  5. ダイハツ工業サプライチェーン関連中小企業支援対策特別相談窓口

 経産省によると、セーフティネット保証2号とは、取引先事業者の事業活動の制限(生産・販売数量の縮小)などによって経営の安定に支障を生じている中小企業者等への資金供給の円滑化を図るため、信用保証協会が通常の保証限度額とは別枠で、普通保証2億円以内、無担保保証8000万円以内を限度に、100%保証を行う制度です。

 ダイハツ工業は2023年12月20日、64車種・3エンジンの認証試験で、174個の不正が見つかり、国内外で手がけるすべての車両の出荷を当面停止することを公表しました。

 経産省によると、ダイハツ工業の生産停止を受けて、セーフティネット保証2号の対象となる企業は以下の通りです。

  1. ダイハツ工業とダイハツ九州と直接的または間接的に取引を行っており、かつ、この事業活動に20%以上依存している中小企業者等
  2. 事業活動の制限が開始日以降のいずれか1ヵ月間の売上高、販売数量等の減少率の実績が前年同月日10%以上であり、かつ、その後の2ヵ月を含む3ヵ月間の売上高等の減少率の実績又は見込みが前年同期比10%以上

 ただし、売上高等の把握については、中小企業者等の状況に応じて柔軟に対応するといいます。

 また、取引依存度についても、業種や取引形態によっては、この依存度を明確に検証し得ない場合もあります。その場合は、関連書類やヒアリングをしたうえで中小企業者等の事情に応じて柔軟に対応する予定だとしています。

  1. 対象資金:経営安定資金
  2. 保証割合:100%保証
  3. 保証限度額:無担保8000万円、普通2億円(別枠)
  4. 保証人:法人代表者以外の連帯保証人は原則徴求しない

 セーフティネット保証2号の相談窓口として、全国の信用保証協会は1月19日から事前相談を受け付けています。

 このほか、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、信用保証協会、商工会議所などは「ダイハツ工業サプライチェーン関連中小企業支援対策特別相談窓口」を設置し、生産停止の影響を受けている中小企業・小規模事業者から資金繰り等などの相談を受け付けています。

 窓口一覧は、経産省の公式サイトへ。