セーフティネット保証2号、ダイハツ生産停止で売上減少の中小企業が対象へ
ダイハツ工業の認証試験不正による生産停止で、経済産業省はダイハツ工業とダイハツ九州と直接・間接的に取引しており、売上減少することが見込まれる中小企業・小規模事業者に対し、2024年1月26日から一般保証とは別枠の限度額で融資額の100%を保証するセーフティネット保証2号を発動することを明らかにしました。
ダイハツ工業の認証試験不正による生産停止で、経済産業省はダイハツ工業とダイハツ九州と直接・間接的に取引しており、売上減少することが見込まれる中小企業・小規模事業者に対し、2024年1月26日から一般保証とは別枠の限度額で融資額の100%を保証するセーフティネット保証2号を発動することを明らかにしました。
経産省によると、セーフティネット保証2号とは、取引先事業者の事業活動の制限(生産・販売数量の縮小)などによって経営の安定に支障を生じている中小企業者等への資金供給の円滑化を図るため、信用保証協会が通常の保証限度額とは別枠で、普通保証2億円以内、無担保保証8000万円以内を限度に、100%保証を行う制度です。
ダイハツ工業は2023年12月20日、64車種・3エンジンの認証試験で、174個の不正が見つかり、国内外で手がけるすべての車両の出荷を当面停止することを公表しました。
経産省によると、ダイハツ工業の生産停止を受けて、セーフティネット保証2号の対象となる企業は以下の通りです。
ただし、売上高等の把握については、中小企業者等の状況に応じて柔軟に対応するといいます。
また、取引依存度についても、業種や取引形態によっては、この依存度を明確に検証し得ない場合もあります。その場合は、関連書類やヒアリングをしたうえで中小企業者等の事情に応じて柔軟に対応する予定だとしています。
セーフティネット保証2号の相談窓口として、全国の信用保証協会は1月19日から事前相談を受け付けています。
このほか、日本政策金融公庫、商工組合中央金庫、信用保証協会、商工会議所などは「ダイハツ工業サプライチェーン関連中小企業支援対策特別相談窓口」を設置し、生産停止の影響を受けている中小企業・小規模事業者から資金繰り等などの相談を受け付けています。
窓口一覧は、経産省の公式サイトへ。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。