目次

  1. “エセホワイト”企業が増える背景
  2. 成長につながる失敗は叱責せず
  3. スキルマップと評価制度を整える
  4. ホワイト過ぎたスーパーの改革
  5. 経営者を先頭に体制整備を

 ミスをしても叱責されない、成績が振るわずとも優しく励ましてもらえる。そんな「ホワイト過ぎる」会社では、社員が成長の実感を得られないという問題点があります。

 成長とは「できなかったことができるようになること」です。しかし、できないままでよしとされる環境だと、社員は自分に何が足りないか認識できず、成長に向けたスタートラインに立てません。

 人間の仕事がどんどんAIに置き換わるなか、若いビジネスパーソンほど、自分なりの武器がなければ生き残れないという危機感を抱いています。そんな若い世代は、将来を真剣に考えているからこそ、成長の実感が得られない職場にはいられないのです。

 このような職場が生まれてしまう原因は、経営者にあります。昨今、職場のハラスメント問題が大きく取りざたされるようになった結果、社員をどう指導していけばよいか分からず、やむを得ず優しくするようなマネジメントを採用しているケースが目立ちます。叱れないし、注意もできない。そんな“エセホワイト”な企業が増えているわけです。

 ただ、最近の若手は失敗を極端に嫌いますから、それも仕方がない面があります。若い社員に一言注意しただけで、次の日から出社しなくなったという経験をした管理職もいるのではないでしょうか。

 経営者が築くべきは、表面的な優しさがある職場ではなく、社員が成長し続けられる環境です。もちろん、かつての日本で当たり前だった「モーレツ」な働き方を推進するべきだと言うつもりはありません。では、経営者はどんなアプローチをすればいいのでしょうか。

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